12.31.2010

16/219

今年も早いもので・・ なんて書き出しで始まる 'まとめ'。 しかし時の過ぎ去る速さは、 年々加速しているように思える。 歳のせいかなと思って、 小学生の娘に聞いてみたら "こないだ日曜のプリキュア見たところなのに、 また日曜" と、 やはり速いと言ってる。 もしかして本当に、 何らかの原理で時間が速くなってるのではないだろうか・・ と思う今日この頃、 みなさんはいかがお過ごしでしょうか^ ^

タイトルの数字は、 私めが選考したベスト作品/この1年に私めが見た総本数で、 日本公開作品、 DVDリリース、 これから日本公開されるものを取り混ぜてのランキングになります。 まあ細かい順位を付けても大して意味がないと思われるので、 ざっとリストアップだけしておきます。

来年はさらにスピードアップしそうですが、 たまにはゆっくり映画でも観て、 時間を つなぎとめるのも悪くないのでは。 では、 よいお年を。


-日本公開作品-

キック・アス KICK-ASS » 詳細
監督 マシュー・ヴォーン/アーロン・ジョンソン ニコラス・ケイジ クロエ・モレッツ

17歳の肖像 An Education » 詳細
監督 ロネ・シェルフィグ/キャリー・マリガン ドミニク・クーパー 

ローラーガールズ・ダイアリー Whip It » 詳細
監督 ドリュー・バリモア/エレン・ペイジ 

ヤギと男と男と壁と The Men Who Stare at Goats » 詳細
ジョージ・クルーニー ユアン・マクレガー ジェフ・ブリッジス ケビン・スペイシー

インビクタス Invictus » 詳細
監督 クリント・イーストウッド/モーガン・フリーマン マット・デイモン 

マチェーテ MACHETE » 詳細
監督 イーサン・マニキス+ロバート・ロドリゲス/ダニー・トレホ ジェシカ・アルバ 

キャピタリズム マネーは踊る Capitalism: A Love Story » 詳細
監督 マイケル・ムーア 


-DVD-

見わたすかぎり人生 Tutta La Vita Davanti » 詳細
これぞ拾いもの! 製作・脚本・監督 パオロ・ヴィルツィ 

男と女の不都合な真実 The Ugly Truth » 詳細
監督 ロバート・ルケティック/キャサリン・ハイグル ジェラルド・バトラー 

リミッツ・オブ・コントロール THE LIMITS OF CONTROL » 詳細
監督 ジム・ジャームッシュ 

吸血少女 対 少女フランケン » 詳細
原作 内田春菊 監督 友松直之+西村喜廣/川村ゆきえ しいなえいひ 


-2011初旬日本公開あるいは公開未定- ※特別先行上映 

ソーシャル・ネットワーク the social network » 詳細
監督 デビッド・フィンチャー 脚本 アーロン・ソーキン/ジェシー・アイゼンバーグ 

ブラック・スワン BLACK SWAN » 詳細
監督 ダーレン・アロノフスキー/ナタリー・ポートマン ヴァンサン・カッセル 

ランナウェイズ The Runaways » 詳細
監督 フローリア・シジスモンディ/クリステン・スチュワート ダコタ・ファニング

women in trouble(原題) » 詳細
監督 セバスチャン・グティエレス/カーラ・グギーノ 

Slovenka(原題) » 詳細
スロヴェニアの今・・ 監督 ダミヤン・コゾル 


*これらの作品は 気に入った!タグからもまとめて出てきます。
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12.30.2010

電子タバコの数学教師 「ツーリスト」



アンジー x ジョニデ で話題の本作は 「アントニー・ジマー」 (2005フランス) のハリウッド・リメイクだそうで、 下にトレーラーを並べて貼っておりますが、 なかなか素敵なロマンチック・サスペンス。 オリジナルのほうは未見ながら雰囲気もよく似ていて、 じっくり見比べるのも面白そう。

美しい謎の女が、 恋人からのメッセージを受けパリからベニスへ向かう。 メッセージには "俺に似た男を用意せよ" との指令が含まれていて、 女は電車のなかで一人の男に声をかける。 メッセージの主である男は国際指名手配を受け、 またマフィアからも追われている。 すったもんだあって、 最後には予想のつく どんでん返しがあり、 ツッコミどころの多いプロットではあるが許せる感じ。

アンジーは腰に赤いスカーフを巻いたドレスで登場、 これがシッポのようで印象的。 ジョニデはヒゲ面の数学教師で、 物悲しげな表情はおそらくファンの期待を裏切らないだろう。 アクションは向いてないであろう足取りでヴェネチアの街を走り回らされるし、 水上でのチェイスもある。

ジョニデ扮するこのツーリストは、 ご時世からか車内やカフェでは電子タバコをくわえているが、 それがラスト近くになって本物のタバコに変わる。 クライマックス感の演出ではあるが、 自分も一度 電子タバコを買って数日で戻ってしまった経緯があるので、 このちょっとしたアイディアにも監督のセンスが伺えて楽しい。 それ以上コメントすることも見当たらないが、 どこか懐かしい気分になる、 春先の気軽な一本となるのではないだろうか。 乞うご期待^ ^



ツーリスト The Tourist (2010アメリカ・フランス) 日本公開2011.3/11
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク  公式サイト 象のロケット 
アンジェリーナ・ジョリー ジョニー・ デップ 
ポール・ベタニー ティモシー・ダルトン スティーヴン・バーコフ 
ツーリスト [DVD][DVD]

ナイト&デイ (エキサイティング・バージョン)  [DVD] 完全なる報復 DVD ザ・タウン Blu-ray & DVD〈エクステンデッド・バージョン〉ブックレット付き (初回限定生産) 英国王のスピーチ コレクターズ・エディション (2枚組)  [DVD] あしたのジョー スタンダード・エディション [DVD]

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ちなみにこちらがオリジナルの 「アントニー・ジマー」 (2005フランス) 日本未公開 アンジーの役はソフィー・マルソーだったんだな。

12.28.2010

Lose yourself. 「ブラック・スワン」



このブログを始めて2年半か・・ 新作の追っかけとDVDのフォロー (+趣味のホラー) に追われて、 名作をじっくり振り返る余裕がない。 そうして思うのは、 話題作は次々に生まれてくる、 ということ。 もちろん自動的に生まれるわけではなく、 さまざまな努力と才能と経済活動によって生んでいるわけだが、 この飽くなきバイタリティは見習わなくてはいけない。 そして本日はコレ、 日本公開は来年のGWと言うから気の遠い話だ。 ガラパゴスは携帯に限った話ではないのがよくわかる。 そんな日本の映画観客の不幸を尻目に、 今日も走り書いていこう。

レスラー」 で一皮むけたアロノフスキー監督がハリウッドに呼ばれて、 ヘンテコな企画に巻き込まれた。 そんな風に予想していた。 話はメロドラマ、 などとも聞いていたし、 バレエ・カンパニーのドロドロとした内幕をサスペンス仕立てで・・ みたいな感じかなと思っていたら、 そんな浅はかなものではなかったし、 意外によかった。 さすがアロノフスキー、 一皮むけただけのことはある^ ^

バレエなんて数えるほどしか見たことがないので、 "白鳥の湖" がどういう物語かなんて知りもしなかった。 その昔、 童話をベースにバレエにアレンジされたそうで、 白鳥に変えられた娘は王子の真の愛で目覚めるはずが、 もう一人の自分である黒鳥に王子を誘惑され、 絶望して自ら命を絶つ。 そんな話らしい。 これは見事に本作のテーマとなって次のようなセリフに結実している。

The only person standing in your way, is you. It's time to let her go.
Lose yourself. 君の前に立ちはだかるのは 君 もう邪魔させるな 自分を捨てろ

これはヴァンサン・カッセル演じる NYのバレエ団の演出家がスワン・クイーンに言うセリフ。 カッセルは地位を利用してエロい行為に出る男かと思っていたら、 まったく違っていた^ ^

さらに "白鳥の湖" では、 同じダンサーが白鳥と黒鳥の二役を踊ることになっているらしい。 ナタリー・ポートマン演じるニーナは主役選びの段階で "白鳥だけなら間違いなく君だ しかし君に黒鳥は踊れない" と言われる。 王子を誘惑する黒鳥は、 白鳥とはまるで違う感覚で踊らなければならない。 バレリーナだった母に育てられたニーナは 28才になっても自宅通いで男っ気がない。 母の指導と地道な努力だけではスワン・クイーンにはなれないのだった。

そこへサンフランシスコから呼ばれて来たリリー。 ニーナとは正反対に奔放で、 背中にタトゥなんかを入れている新種のバレリーナだ。 ニーナはリリーを意識するが、 受け入れることはなく冷たく接する。 しかしやがて科学反応は起こり、 ニーナは変わり始める。 クイーンに選ばれ、 ブラック・スワンを踊ろうと苦闘する。

一皮むけるまでに いろいろあったであろう監督だからこそ、 真実味を持って語れるテーマと言える。 だが夢と現実の境界が曖昧になるところは皮肉にも 「π」 に戻ったようで、 さらには新手のホラータッチで攻めてくる^ ^ そしてついに舞台は幕を開け、 "Lose yourself" の言葉通りに変貌したニーナは完璧な黒鳥を踊るが・・

ここでクイズ、 ニーナの携帯の着メロは何の曲でしょう? 正解は来年GWに^ ^




ブラック・スワン BLACK SWAN (2010) 日本公開2011.5/11~ 公式サイト 
監督 ダーレン・アロノフスキー  象のロケット 
ナタリー・ポートマン ヴァンサン・カッセル ミラ・クニス 
ウィノナ・ライダー バーバラ・ハーシー 
ブラック・スワン (ナタリー・ポートマン 主演) [DVD][DVD]


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12.25.2010

仕事ですから・・ 「トラブル・イン・ハリウッド」



’珍作’との評判だったが、 けっこう面白いじゃないか。 俺が ’珍作’ 好きだからか。 。 ハリウッドの内幕を描いたというより、 プロデューサーという立場の悲哀を描いたと言える。 普段、 プロデューサーがどうのなんて知ったような話をしているが、 実際のところプロデューサーは何をしているのか。 それがリアルに描かれていて興味深い。

結局のところプロデューサーというのは、 出資者と製作者の間に立つ中間管理職、 調整役なのだ。 作品誕生のキーパーソンのようにクレジットされるのはせめてもの ’ねぎらい’ で、 実は作品に関する権利もなく、 映画の総責任者のように呼ばれるのは "士農工商" における武士と同じかもしれない。

本編で発生するトラブルは2件にすぎない。 しかしながらそれは映画製作を象徴する的確な問題のピックアップと言える。 一つは出資者と監督、 もう一つは出資者とスター俳優。 そしてどちらのケースにおいてもプロデューサーは、 その大きな利害関係の対立を調整しなくてはならない。 スクリーナーでの評判がよくないからという理由で、 出資側はエンディングを変えろと言う。 脚本は承認されているはずだし、 撮影前には大絶賛だったじゃないかと監督は納得がいかない。 だが最終編集権は映画会社にあり、 変えないならそれを行使するし、 カンヌへの出品は取りやめるとまで言う。 プロデューサーは両者の間を のらりくらりと立ち回り、 最終的に監督は、 未使用のカットを使ってエンディングを修正する。 それは意外にもよくまとまっている。 誰しもが納得した。 さすがだな、 と。 しかし・・

自分もいちおうクリエーティブな仕事をしているので、 こういう話は身につまされる。 クライアントから修正を要請されると、 またバカが、 わかってないなと憤慨する。 しかし わかってないのが自分のほうなのは、 本当のところはよくわかっていて、 なんとか知恵を絞って納得のいく修正を施したら、 意外にもそちらのほうがよかったと自分でも思ったりすることがある。 だがこの監督の場合は根性が入っているというか、 予想だにしない展開となる。

次なる問題は、 もうすぐ撮影が始まろうとしている作品。 主演男優さんはヒゲを伸ばしていて、 お気に入りとみえて剃ろうとしない。 なんとか説得を試みるも相手はキレやすい男とあって、 ヒゲづらもいいかもな~などと言ってしまうが、 出資者からは製作中止と告訴をちらつかされる。 俳優のエージェント経由でさらなる説得を試みるが・・ エージェントもプロデューサー同様につらい職種だ。 自殺した一人のエージェントの葬式のシーンもある。

私生活では円満離婚のセラピーを受けているが未練たらたらで、 一つ前の元ワイフとの間の娘はすでに高校生なのだが、 慰謝料のためにも作品を失敗させるわけにはいかないとストレスに満ちた日々を今日も送る。 女優の卵がアプローチしてくるくらいがせめてもの慰めではあるが、 それだって稀に起こることにすぎない。 脚本家からは気乗りしない次回作候補をプッシュされるが、 こいつこそが元妻の新しい男。 それでもやがてその作品のプロデューサーとして立つことになりそう。 。 プロデューサーとはつまり、 そういう仕事なのだ。

ショーン・ペン、 ブルース・ウィリスは本人として出演、 デ・ニーロは物悲しい中間管理職のオッサンを見事に?演じていて 「タクシードライバー」 だった頃が懐かしくもあるが、 昨今の大物ぶった演技より好きだなあ。 デ・ニーロ自身この作品のプロデューサーでもあるので、 おそらくは楽しみながら演じた役どころなのだろう。 これはあくまでハリウッドの一例にすぎず、 そうでないプロデューサーもいるに違いないが、 一面の真実であることは確かなようだ。 9月の公開から数えて早いDVDリリースになるが、 大歓迎。 もっと早くてもいいくらい。


トラブル・イン・ハリウッド (2008) 日本公開2010 公式サイト
What Just Happened
監督 バリー・レヴィンソン 原作・脚本 アート・リンソン  象のロケット 
ロバート・デ・ニーロ ショーン・ペン ブルース・ウィリス 
マイケル・ウィンコット クリステン・スチュワート キャサリン・キーナー 
ジョン・タートゥーロ ロビン・ライト・ペン 

12.24.2010

ワケあり価格で.. 「恐怖」



夏頃にポスターが恐すぎるとかで話題になっていたが、 失敗作もいいところ。 何度 見ても途中で寝てしまう睡魔こそが恐怖。 まあヒットもあれば失敗もあっていいとは思うけど、 それなら失敗料金で見せるとか、 'ワケあり' なプロモーションもあったはずだ。 逆に話題になるかもしれない・・ って あり得ないか^ ^ 失敗を覆い隠すような宣伝は後々に墓穴を掘ることになるかもね。

"Jホラーの集大成" みたいな表現はとくにマズい。 「リング」 の脚本家が監督をしても、 恐怖の本質に迫るどころか睡魔を誘ってしまったわけだし、 いわゆるJホラーっぽいものを期待した観客はあまりの肩すかしに憤慨したことだろうし、 集大成ということはこの辺で終わりにしようと自ら宣言しているようなもの。

脳のある部分を刺激すると幻覚が見えて、 さらにその先には別の次元がある・・ みたいなアイディアは面白そうだなと思ったが、 そういう方向に行くなら、 Jサイファイとか、 新ジャンルにすればよかったのではないか。 しかしその方向の興味にも最後の最後まで応えてくれない。

映画なんだから基本は、 視覚・聴覚に訴えるものでアウトプットされるべきが、 映像表現は白コンタクトぐらいしかなく、 音にも新鮮みがないどころか、 セリフが聞き取れない。 よけいに何のことかわからなくなり、 メンタルな恐さもなく、 考えすぎてるのか、 考えが足りないのか、 ここまでヒドいとは予想しなかった。 ディレクションはもとより脚本自体が悪いともいう。

藤井美菜はカワイイが誰でもできそうな役どころだし、 片平なぎさがこれだけ主役級で出ていると火曜サスペンス劇場でも見ている気分になる。 吉野公佳にいたっては あまりにわびしい使われ方。 堂々の [NG] 入りだ^ ^


恐怖 (2010日本) 公式サイト 象のロケット 
脚本・監督 高橋洋 
藤井美菜 中村ゆり 片平なぎさ 吉野公佳 
恐怖 [DVD][DVD]

ゴスロリ処刑人 [DVD] 女優霊 [DVD] 怪談新耳袋 怪奇 ツキモノ [DVD] 怪談新耳袋 怪奇 ノゾミ [DVD] ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

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12.22.2010

薄給のキリスト 「セックス・クラブ」



この邦題付けたやつ、 出てこい^ ^ 人生幸朗師匠もきっと草場の影から "責任者出てこい" とボヤいてくれたはず。 「ファイト・クラブ」 の原作者だからというだけで、 こんなイージーなタイトル。 原題 CHOKE (のどを詰まらせる) には本編にリンクした意味があるのに、 それをすっ飛ばし、 意訳とも言えないこんな邦題を付けたやつが のうのうと給料をもらってるかと思うと腹立ってきますですな。

薄給の職についている男は、 精神病院に入院している母の入院費をなんとかやりくりしているが、 母はすでに男が誰かさえ わかっていない。 男はセックス依存症だが、 それは そのときだけがイヤなことすべてを忘れられるからだと語る。 母は重大な秘密をまだ息子に告げていないが、 本人を前にして、 あの子にでないと話せないと言う。

やがて母の日記が出てきてわかったこと。 男は実はキリストのクローン再生実験で生まれた子供だというのだ。 そんなバカなと言いながら、 あり得ないことではないと聞かされると彼の行動はどこか神々しくなる。 イタリア語で書かれた母の日記を翻訳してくれたり、 新しい治療法を薦めるのは担当の女医。 依存症の男は彼女の前でだけ役立たずとなる。

男が幼い日のシーン。 母は息子に独自の教育を施すが、 シーンの端々に疑問が現れるようになった頃、 真実が明かされる。 はたして男はキリストの子なのか、 それとも。 男は薄給の仕事の傍ら、 レストランでのどをつまらせる。 これは偽装なのだが、 彼を助けた者は助けたことで情が移り、 その後も経済援助その他をしてくれるという。 男にはこうした足長おじさんが何人もいた。

男の親友も依存症だったが、 ストリッパーに恋して依存症を克服。 男も女医への特別な感情を持て余していたが、 彼女にも真実があった・・

とまあ、 なかなかディープな内容ながら、 未公開で終わるだけならまだしも、 こんな邦題を付けられてビデオ屋の片隅に置かれている。 ぜひ手に取って救済してやってほしい^ ^



セックス・クラブ CHOKE (2008) 日本未公開
監督 クラーク・グレッグ 原作 チャック・パラニューク 
サム・ロックウェル アンジェリカ・ヒューストン ケリー・マクドナルド 
ブラッド・ウィリアム・ヘンケ