4.21.2010

空気を 'ふかす' 魔女たち 「エロティクス 美しい女たち」



このポスターは誰かのプライベートデザインのようだが、 オシャレでアテンション・プリーズな雰囲気にまとまっている。 ただし映画の内容はちょっと違う^ ^ ベテラン・ポルノ女優、 新米ポルノ女優、 母だと名乗れない母、 母だと名乗れない母の妹、 魔女っ子娘、 魔女っ子のカウンセラー、 レズ・バーのママ、 高級娼婦バンビ、 ロックスターに誘われるスチュワーデス、 カナダ出身のマッサージ師・・ トレーラーでは8人の女と書いてあるが、 10人くらいは年齢もさまざまなコマったちゃんな女たちが登場。 困ってはいるが、 気合い一発+弱気三発で状況を変えていく。

オープンニングは唐突に尼僧のアップからで、 それはポルノの撮影現場だったというわけだが、 いかにもチープな雰囲気で、 ともすればここで見るのをやめようかと思ったりもする。 海の物とも山の物ともつかない得体の知れないノリで、 しばらくしてオフビートなコメディなんだとわかる。 そういうことならと、 お笑いモードになって対応しようとすると、 意外にも泣かせるシーンが用意されていたりする。

日本公開がありうるかは不明だが、 公開されれば かなり大穴的作品^ ^ キレイだが 厚塗りのファンデーションの匂いがする、 それでいてどこか生々しい女たちが次から次へと出てきてエピソードは連鎖する。 見るのを断念しなくてよかった、 断念していたら味わうことのできなかったニュアンスのかけらが、 見終わった後も自分の回りに漂う。

珠玉の、 と表現するにはまたしてもアレな内容だが、 なかなかイケる作品。 ジョセフ・ゴードン=レヴィットはクレジット後のおまけシーンにしか出ないので、 見る機会があれば いちおうお見逃しなく^ ^ 魔女っ子が見せる エアギターならぬエアたばこは、 たばこバッシングが広がる世界へのアンチテーゼなのか、 思いつきなのか、 いずれにせよ印象に残ってしまう不思議なシーンだ。

(追記12.6) ア邦題になってスルー^ ^
(追記2012.12.28) 第二弾も登場!!




エロティクス 美しい女たち women in trouble (2009) 日本未公開
監督 セバスチャン・グティエレス 
カーラ・グギーノ エイドリアンヌ・パリッキ コニー・ブリットン 
エマニュエル・シュリーキー サラ・クラーク マーリー・シェルトン 
ガーセル・ボーヴァイス=ニルソン リア・キルステッド ケイトリン・キーツ 
キャメロン・リチャードソン イゼベラ・グティエレス 
サイモン・ベイカー ジョシュ・ブローリン ジョセフ・ゴードン=レヴィット 

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