5.30.2008

FESTO社の空飛ぶクラゲ





CGではない^ ^

こういうロボットを開発している会社があるらしい。
SF映画のワンシーンを見ているようで、シュール。。
FESTO Japan

5.28.2008

アシュトン大統領って誰? 「バンテージ・ポイント」


バンテージ・ポイント Vantage Point (2008) 3/8〜
監督 ピート・トラヴィス 
デニス・クエイド マシュー・フォックス フォレスト・ウィッテカー 
ウィリアム・ハート シガニー・ウィーバー 

娯楽作品として非常に良くできている。 ただアシュトン大統領って誰? 

もちろんフィクションだから架空の人物なのだが、 架空の大統領や総理っていうのはどうしても浮ついてしまう。 立派な人物像で描かれているからよけいに現実とのギャップがキビシイ。 シークレットサービスであるトーマス・バーンズが命を賭けて守るものは、 しょせん架空の理想でしかないのかと一抹の空しさ。 もっとリアルでバカな大統領でいいんじゃない? そうするとラストのバーンズの苦い顔も活きてくるだろうに。

スペインのマヨール広場でアメリカ大統領が暗殺される日の正午、 これを8回巻き戻して見せられる。 登場人物のそれぞれの視点から同じ出来事を追うのだが、 鍵となるシーンに来るとササッと巻き戻されてしまうので、 かなりじれったい。 監督は、 黒澤明の 「羅生門」 をヒントにしたと語っているそうだが、 この作品の場合は普通に描いてもじゅうぶん、 いやむしろそのほうが面白いのではないか。

カーチェイスも 'ここらで入れときましょか〜' 的なノリに思える。


手法にもましてパッとしないのがタイトル。 埋没するタイトルだ。 意味不明なカタカナ邦題というのはよくあるが、 これは原題そのまま。 だがその原題もイマイチ。 娯楽作品なのだから、 もっとアピールするものを考えてしかりなのに惜しいことをしている。

ウィッテカーが演じるのはビデオカメラを持った観光客、 つまりただのウォッチャーだ。 しかし普通にいろんな悩みを抱える一般市民の視点が入ったことで確実に面白さは増していると言えるだろう。

公開から随分経ってDVDリリースもまだ先の中途半端なタイミングでのエントリー、 失礼しますた。



バンテージ・ポイント コレクターズ・エディションバンテージ・ポイント コレクターズ・エディション
おすすめ平均 star
star絶妙のリバース編集
starもう繰り返さないで〜!
star練りに練られた脚本の妙
starリアリティは極めて低い
starよくある構図の映画。 しかし。 。 。
アメリカン・ギャングスター 大いなる陰謀 (特別編) フィクサー ヒットマン 完全無修正版 NEXT
powered by G-Tools

5.27.2008

成長なんかしない


PEOPLE IN ORDER (2007) ショートフィルム
www.portablefilmfestival.com

「ブリキの太鼓」 は子供が成長を止める物語だが、ここに出てくる人たちは "歳を重ねていろんな経験はしてきたけど、成長なんかはしてないよ" と言ってるような大胆不敵さがあっていい。シンプルなアイディアながら不思議な感慨深さ。


5.23.2008

ニッチなゾンビ 「デッド・フライト」


デッド・フライト PLANE DEAD (2007) 日本未公開 
監督 スコット・トーマス 
デビッド・チザム クリステン・カー 

ソンビ+エアパニックという意外なニッチ。

俊敏で凶暴なデモンズ系のゾンビが飛行機の中を暴れ回る。 テロの時代を受けての発想だろうか、 でもこれが大穴! 終盤は空軍機にスクランブルをかけられるなど、 かなりの盛り上がり。 エンディングにはゾンビ本来の終末感も漂って、 なかなか素敵。 。




デッド・フライト
おすすめ平均 star
star綺麗なゾンビ。
star馬鹿馬鹿しくて素晴らしい
starサクッと観れるゾンビ映画
star組み合わせてみました
starおすすめできる作品・・・かも?
Amazonで詳しく見る
デッドマンズ・プリズン クライヴ・バーカー ヘルゾンビ ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来 DAY-X 人類VSゾンビ最終戦争 遺体安置室-死霊のめざめ-

ポップなまでのグロ! 「地獄」


地獄 (1999日本)
石井輝男監督 
佐藤美樹 前田通子 丹波哲郎 

海外受けする日本人監督というジャンルは確かにある。
塚本晋也、 三池崇史・・ 黒澤や小津もそういう部分があったし、 石井輝男もそのジャンルの一人だろう。

彼らはもちろん 'オリエンタル' も武器にするがそれ以上に、 中途半端を許さない姿勢と万国共通のわかりやすさを持った '上を向いて歩こう=Sukiyaki' 的存在なのだ。
ハリウッド作品や邦画メジャーばかり追っていると、 ふと映画というものがすごくつまらなく思えることがある。 そんなときは彼らの強烈な作品で目、 脳、 あるいは心を洗うといい。

この 「地獄」 という飛びっきりストレートなタイトルの映画は1960年の中川信夫に始まり、 1979年の神代辰巳、 そして本作へとリメイクされ受け継がれている。 リメイクと言ってもハリウッドリメイクとは大違いで、 確固たる根拠のある、 あるいは監督の趣向による大きな偏りのあるリメイクである。

奇しくも塚本、 三池両監督とも最初の地獄が誕生した1960年生まれなのは何らかの因縁か・・。 石井監督は2005年に他界されているが、 石井輝男版の地獄では新興宗教の教祖や少女誘拐殺人犯が地獄の責め苦を受ける。 エロ少々とポップなまでのグロ! 今どき敬遠されそうなアングラ風味だが、 間違ってレンタルでもしようものなら、 きっとあなたに深いトラウマを与えてくれる1時間40分の濃密な体験となること受け合いだ!

海外版パッケージ


photo

中川信夫版は入手可
おすすめ平均 star
star忘れた頃に観たくなる!
star最高の地獄!
star登場人物全員が地獄に堕ちる

東海道四谷怪談 亡霊怪猫屋敷 女吸血鬼 怪談かさねが渕 股旅

5.16.2008

真面目な人ほど死へ向かう 「死の王」



本国では上映禁止になったという、 いわく付きの本作は [ホラー] のタグを付けていますが、 いわゆるホラー作品ではありません。 娯楽性は一切ないということ。

死体が腐敗する過程、 自殺、 殺人・・ 20世紀を 「死の世紀」 として総括したような映画で、 見ているとも死にたくなってくるかも知れない。 幸い自分の場合は根がお気楽なのでセーフでしたが・・

しかしブットゲライトという人も真面目な人だな、 正直そんな感想を持ったことを覚えているが、 それ以上の感想はどうしても書けない。 あっさり感想を述べて済む映画ではないのだろう。


 「死んだ生より、 生きた死を」


死の王 KING of DEATH/Der Todes King (1989ドイツ) 日本公開1996 
監督 ユルグ・ブットゲライト 
死の王[DVD]

おすすめ平均
stars意味ある作品
stars絶対的な孤独
stars最後だけ素敵。
stars復讐または報復、 挑戦
Amazonで詳しく見る
by G-Tools