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12.24.2011

その目つき 「タナトス」



ひさびさに邦画で、 しかもスポ根。 ボクシングがスポーツか格闘技か、 あるいはそれ以外かはわからないが、 スポ根と言い切ってしまえるほど能天気なものでもないかもしれない。 が青春物とは言える、 ある必要不可欠なベタさとさわやかさのある作品で、 想像以上に面白く一気に見てしまった。

原作のマンガも知らないし、 原案の竹原慎二さんもよく知らないが、 実際に凄いボクサーだった人らしく、 現在は辛口人生相談でも話題の人。 そちらも読んでみたら痛快で面白い。

ゴーオンゴールドこと徳山秀典、 仮面ライダーガタックこと佐藤祐基の二人を擁して一見アイドル映画のようだが、 二人の目つきはなかなかよくて、 この映画の要となっている。

自分の置かれた境遇をバネに急成長する過程を描いているだけとも言えるが、 それだけで十分とも言え、 むしろそのスピード感や偶然の出会いが織りなす、 捨てる神あれば拾う神あり、 みたいなベタさが自分的には好きだ^ ^ 誰に教えてもらったわけでもないのに、 自然に繰り出してしまった "下がりながらのカウンター" ・・ シビレる^ ^


タナトス (2011日本) 公式サイト 
原案 竹原慎二 原作 落合裕介(コミック)  
監督 城定秀夫 
徳山秀典 佐藤祐基 平愛梨 渋川清彦 大口兼悟 大嶋宏成 升毅 梅沢富美男 

10.21.2009

モチベーションの強度 「おっぱいバレー」



これ、 正直 楽しみにしてた^ ^ しかしまあ、 見てみれば あまりに意外性のない作品だった。 せっかくのノリが生きてない。 監督の選定が違う気がする。

ワーナーのロゴで始まる邦画。 その後に東映のロゴ、 エイベックスグループ20周年、 日テレ、 製作のROBOTと表示される。 おっぱいバレー略して "OPV" というサインはオシャレだが、 この段階ですでにイヤな予感がした。 綾瀬はるかは いつもよりテンションが低いように感じるが、 それでもやはりシネマトジェニックだ。 白いジャージ姿はなかなかいい。

ロゴのオンパレードが終わるといきなりピンクレディー 「渚のシンドバッド」 で始まる。 一瞬 面食らうが、 ようするに そういう時代背景だったんだ。 そりゃそうだ、 おっぱい見たさにガンバってしまうのは、 自分たちのようなバカ世代だけなのだろう。 例によって昭和のヒットパレード映画でもあったのだ。 しかも選曲が・・ チューリップ 「夢中さ君に」、 荒井由美 「ルージュの伝言」 「卒業写真」、 矢沢永吉 「ウィスキー・コーク」、 甲斐バンド 「HERO」、 浜田省吾 「風を感じて」、 ツイスト 「燃えろ いい女」、 永井龍雲 「道標のない旅」、 キャンディーズ 「微笑みがえし」、 尾崎亜美 「オリビアを聴きながら」 と続き、 エンディングのフィンガーファイブ 「個人授業」 だけはカバーになっている。 懐かしいと言うより、 何とも表層的なトリビュートに感じてしまう。

モチベーション、 これは今考えるべき重要なテーマではある。 会社での仕事の能率を上げるためには、 報酬を上げることより、 仕事が片づけば余った時間を自由に使っていいとするほうが効果的との研究もある。 この中学生たちは、 バレー部とは言いながらボールに触ったこともないチームだったのが、 新任教師との "大会で一勝でもしたら先生のおっぱい見せてもらえる" との約束で、 強豪中学に挑むまで急成長する。 この飛躍したモチベーションの扱い、 やる気って、 けっこうそんなもんさ、 という部分には面白さを感じる。 にもかかわらず映画としては こぢんまりとしたものになって残念な限り。

製作会社であるROBOTというとCF製作の会社としては有名で、 最近ではコンテンツにも進出しているようだが、 どこかCM臭いと、 ところどころで感じるのは気のせいだろうか。 恩師の墓を訪ねた綾瀬を迎えるのは恩師夫人だが、 市毛良枝がパラパラっとしたセリフ回しで登場したときにもそういうセンスを感じた。 仲村トオルの "ナイスおっぱい" という意味不明のセリフも、 感性だけ突っ走った かつての広告業界のDNAを見る思いがした。

ワーナーはどういう事情で絡んでいるのかは知らないが、 ハリウッド版のリメイクなどが もしかして計画されているのかもしれない。 「Shall We ダンス?」 はオリジナルがよかったのでリメイクは特に何とも思わなかったが、 本作はオリジナルがこれだから、 逆にリメイクに期待できるかもしれない。 その場合は誰がいいかな、 このおっぱい先生役は・・ アン・ハサウェイ? スカ・ヨハ? ジェシカ・アルバ? クリスティン・スチャート?

おっぱいバレー (2009日本) 公式サイト 
監督 羽住英一郎 原作 水野宗徳 
綾瀬はるか 青木崇高 石田卓也 仲村トオル 大後寿々花 市毛良枝 
おっぱいバレー [DVD][DVD]

綾瀬はるか 2010年 カレンダー余命1ヶ月の花嫁 スタンダード・エディション [DVD]ラスト・ブラッド スペシャル・エディション [DVD]スラムドッグ$ミリオネア [DVD]

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10.10.2009

習いたい^ ^ 「ハイキック・ガール!」



軽めのタイトルなので、 その手のガールものの邦画かなと思いきや、 これが本格的な空手もの! まさに びっくりマークだ^ ^タイの 「チョコレート・ファイター」 に勝るとも劣らず。 こんな映画を日本で実現しているのは 「KURO-OBI」 で武術指導を担当した西冬彦氏。 あの映画はカッコよかった! 今回は自ら監督している。 「少林少女」 のプロデューサーでもあったらしいが、 そっちはさておき、 この映画はシンプルかつ渋く、 空手シーンはもちろん、 娯楽的な部分でも過不足なく楽しませてくれる。

"空手とは必ず守り、 生き残るための武術" そう語る師匠の教えを、 弟子は理解せず、 女だてらに黒帯狩りに燃える。 このハイキック・ガールが17才の武田梨奈、 ジージャーにも負けないキレのある蹴りを見せてくれる。 穏やかな師匠もかつてはヤンチャをしてたらしく、 復讐に燃える武闘派軍団 '壊し屋' がやってくる。

スローモーションの繰り返しは多少くどい気がするが、 蹴りや突きは本当にヒットしてるように見える。 大丈夫なのか? 型に始まり型に終わる鍛錬。 千日で '鍛'、 万日で '練'、 それすら入口に過ぎないとの渋い教え。 しかしやがて身体は無意識に動き、 相手の心の動きが読めるようになれば、 刀も銃も敵ではなくなるのだ。 こんな空手、 習いたいよ〜 何流なのかな・・ と思っていると "流派は言えない" とのこと。 一撃必殺というより、 一蹴 延髄斬り、 かわして腕折りだ^ ^

いわゆるアクション映画とは毛色が違うが、 ありえないドンパチより、 鍛錬を積めばCGもワイヤーもなしで映画になるということの発見は大きいのではないだろうか。


ハイキック・ガール!(2009日本) 公式サイト 
企画・脚本・監督 西冬彦
武田梨奈 高橋龍輝 天野暁兒 中達也 
ハイキック・ガール! [DVD][DVD]

 カムイ外伝 [DVD] チョコレート・ファイター [DVD] セブンデイズ コレクターズ・エディション [DVD] ドゥームズデイ アンレイテッド・ヴァージョン [DVD] 沈黙の逆襲 [DVD]

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