なかなか上品でキュートなラブコメだった^ ^ どうだ、 決まったぜ〜みたいな邦題がついてる。 '不都合な' というニュアンスのせいで何となく政治的な映画か、 あるいはスキャンダラスな話と思っていたが まるで違っていた。 原題は "みにくい真実"。 放送禁止用語を乱発する男と美人プロデューサーの物語。 「キューティ・ブロンド」 の監督だったんだね、 やはり上手い。 だから監督は多分、 老獪なオッサンなんだろうと思いきや、 まだ30代のイケメンなんだね、 意外。 » ロバート・ルケティック監督の真実
そして今回のヒロイン、 キャサリン・ハイグル・・ 色っぽい。 こんな感じのお姉さん、 日本にもたまにいる。 え、 いない? いや、 いるよ^ ^ 化粧品メーカーのかなりグッドなポジションにいそうな。 二人ばかり知ってるけど。 。 この映画でのキャサリンはローカルTV局のプロデューサーで、 英語で言うところの "コントロール・フリーク" つまり仕切り屋。 美人で色っぽいが、 スキがないタイプ。 男でも仕事でも意のままに操らないと気が済まないのだ。 映画では女性に多いとされているが、 中堅の成功者に多いタイプではないか。 だがそんな彼女にも視聴率は操れずヤバイ状態だった。
そこへ "みにくい真実" というケーブル番組のホストが呼ばれる。 視聴率奪還のピンチヒッターというわけだ。 最初はこの男を毛嫌いしていた彼女だが、 男は番組が始まって以来の高視聴率をたたき出したばかりか、 彼女が狙っている彼を落とすための良き指導者となった。 仕切り屋を '男好きする女' に変えることで上々の成果を上げる。
男は単純、 女は何層にもなっている、 と語る男。 かつての失恋経験から "恋愛不要 カラダだけの関係でいいや" 論者のはずだったが、 いつしかこの姉さんの第二レイヤー、 第三レイヤーを知るうちに恋心モードとなる。
視聴率がケーブルに負けた、 という表現があったように思うが、 アメリカのテレビ局の内幕的な一場面だ。 つまり3大ネット、 ローカル局、 ケーブル局という明解なレイヤーがあって、 地方局であってもケーブルに負けるのは大ごとらしい。
やがて男は全国区から声がかかるが、 この町を離れたくないという一面を見せる。 同時に彼女も3大ネットへ挑む気はない。 この町が、 これから子育てをするにも一番だと。 レストランではミネラルウォーターはラベルだけだからと、 タップウォーター (水道水) を頼む彼女だったが、 バーで同じオーダーをする男を見た瞬間、 何か響くものがあった。
出会うことでお互いが変わり成長する。 男は "みにくい真実" のその先へ、 女は理想の男からリアルな男へ。 アンチテーゼから始まって、 王道の恋愛論に収束するあたりは出来すぎだが、 にもかかわらず枝葉がよくできているというのか、 素敵な1本を見たという気がした。 DVDは来年2月リリースだが '不都合な' に惑わされずに楽しんでもらえたらと思う。
男と女の不都合な真実 The Ugly Truth (2009) 公式サイト
監督 ロバート・ルケティック 原案・脚本 ニコール・イーストマン
キャサリン・ハイグル ジェラルド・バトラー エリック・ウィンター
コレクターズエディション [DVD] powered by G-Tools |
0 コメント:
コメントを投稿