8.24.2010
加速せよ、私。 「ローラーガールズ・ダイアリー」
かなり見たかったのに見逃した作品、 いち早くDVDでフォロー! なかなか青春してた! しかし若さだけで突っ走るタイプの青春ではなく、 社会との関わりを疎かにせず、 いろんなことに悩みながらも暴走するというのか、 地に足は着いているが その靴にはローラーが付いている、 みたいな・・ いずれにせよ、 このジャンルのものとしては良く出来ていたのではないだろうか。
17才のブリスは、 母の意向もあってミスコンなんかに参加する女の子だったが、 あるとき熱いものをみつけてしまう。 それがローラーダービー。 テキサスではこれが復活していたのだった。 試合を見に行くだけでなく、 メンバー募集のオーディションまで受けてしまう。 もちろん母には嘘をついて。
部屋の隅から小さい頃に遊んだスケート靴を引っ張り出して練習。 そのときの嬉しそうな顔。 リーグの規定では未成年は不可だったが、 これまた22歳と嘘をつく。 一見、 ひ弱な彼女だがスピードはピカイチで、 合格してしまう。 そして最下位だったチームは徐々に上位進出。
出会ったローラーガールたちは、 17才のブリスより はるかに年上で子持ちだったりするが、 不思議と刺激しあえる関係となる。 彼氏もできたり、 彼女の人生は回り始めたかに見えたが・・
ローラーゲームというのは新奇性があっていいし、 登場人物は多めなのに、 一人一人きちっと描けている。 それでいてブリスの成長物語にはしっかりフォーカスされている。 肝心のゲームシーンは多少 平板な気がしなくもないが、 ドリュー・バリモアは初監督ながら上出来。
17才の心もとなさと一途さを映すエレン・ペイジの表情も、 もてはやされているだけのことはあるなと。 彼氏とボンネットに寝転がって歌うシーンなどもいい。
ただ、 ミスコン・ママのような存在やリングネームじゃなかった、 チームでのニックネーム (ベイブ・ルースレス、 マギー・メイヘムなど) のセンスは訳し切れずに英語圏以外へは伝わりにくい部分ではないかと思う。
日本ではお決まりの "ダイアリー式" の邦題となっているが、 原題の Whip It はゲーム中、 手をつないで後ろの選手を前へ送る加速的な手法のことだが、 本来の意味は馬にムチ打つということ。 そんなニュアンスは邦題では完全に抜け落ちてしまう。 安易に "ダイアリー式" にしてしまわずに、 意味を汲みながらもピタッとハマる いい訳を探す努力を放棄しないでほしいものだ。
ローラーガールズ・ダイアリー Whip It (2009) 日本公開2010 公式サイト
監督 ドリュー・バリモア 原作・脚本 ショーナ・クロス 象のロケット
エレン・ペイジ マーシャ・ゲイ・ハーデン クリステン・ウィグ
ジュリエット・ルイス イヴ ゾーイ・ベル アリア・ショウカット
ダニエル・スターン アンドリュー・ウィルソン
ランドン・ピッグ ユーレイラ・シール カルロ・アルバン
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4 コメント:
こんにちは!
女性のスポーツものって何か惹かれるものがありますね。野球、ボクシング、チアリーディング(笑)ものでも面白かった記憶があります。
これ役者もよさげなんですが、なんとゾーイ・ベルも出てるんですか。ど、どんな役なんだろう?スタントウーマンらしく、ぶっ飛ばされる役なのかなあ。気になります(笑)。
ドリュー・バリモア、既に何本も撮ってると思ってましたが、これが初監督なんですね。これからも才能を伸ばして欲しいと思います。
ガツンと応援いきます~♪凸
>umetraman さん
コメント、応援ありがとうございます!!
女性のスポーツもの、女性ならではのチアから^ ^男の向こうを張ったボクシングまで、いろいろありますよね。 SUMOなんてのも出てきてほしいですが、違う方向へ行ってしまいますかね。 。
ゾーイ・ベルは 「デス・プルーフ」 ほどは目立たないですが、ひときわイカツく光ってます。
バリモアのみならずアンジーも監督や製作に回りたがっているようで、ハリウッドは確実に女性パワーがみなぎっています。 演じながら密かに監督の技を盗んでたのでしょうか。 アンジー作品も見てみたいです。
ローラーガールズ、
見ましたよ。
新規性があって興味惹かれました。
マイナースポーツ系を取り上げる
映画って好きです。
日本のドラマとかでもやったらいいのに。カーリング娘とか?
>すずき さん
コメントありがとうございます!!
確かカーリングの映画ありましたね、「シムソンズ」 だ。 その他、最近はバンドものも多いし、ブラスバンドもあったし、やはり後はSUMOか^ ^
女ボクシングは洋画ではあったけど、邦画ではないですね。 「あしたのジョー」 も控えてるし、女ボクサー映画 「明日のジュン子」 なんてどうでしょうね。 。
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