2.24.2010

地中海のワニ・・ 「マルティナは海」



唐突にこんな作品をピックアップ、 というか見ようとずっと思って忘れていたのを ようやく見たしだい。 やや可愛いニュアンスの邦題、 あるいは出だしのマルティナの退屈そうなティーンエージャーぶりに反して、 予想外な展開を見せるヘンな映画。 以下、 ストーリーに触れるのでネタバレ注意・・

オレンジ畑と海に囲まれた地中海沿岸の町、 赴任してきた文学の教師。 カフェの娘マルティナは、 髪長めのこの男に惹かれる。 男は名をウリセスと言い、 文学教師らしく本の一節を朗読させると雰囲気があってマルティナはメロメロ。 非常に速い展開で二人は結婚、 男児をもうける。

幸せの絶頂のはずだったある朝、 男の乗ったボートが悪天候で座礁、 マルティナは未亡人となる。 以前から言い寄られていた事業家の男と再婚するが、 息子も彼をパパと呼ぶようになって数年、 突如 電話が鳴る。 驚いたことに聞こえてきたのはウリセスの声だった・・。

このへんまでは、 あざといが よくある展開とも言える。 しかし その後、 マルティナと死んだはずの夫は不倫の関係となり、 二人だけのファンタジーに溺れる。 ウリセスは事故で記憶をなくしていたわけではなく、 自らの意志で逃避したのだったが、 それでもマルティナは彼を選び、 過ちを正すべく踏み出した新たな旅立ちは、 戻ることのできない船出となる。

何らかの教訓があるのか、 あるいは辛気くさい教訓など不要の失楽園物語か。 ダメ映画、 はたまた素晴らしい官能のドラマというふうに評価も大きく二分されるようだ。 自分的にはどうかと言うと、 レオノール・ワトリングが生々しくていいが、 ヘビやワニのメタファーはあまり効いていない中途半端な 'エロメロ' ドラマだなと思うと同時に、 意外に目が離せなく一気に見てしまう求心力を持った、 やはりヘンな作品ということになる。 地中海か・・


マルティナは海 SON DE MAR (2001スペイン) 日本公開2002 
監督 ビガス・ルナ 原作 マヌエル・ヴィセント 
レオノール・ワトリング ジョルディ・モリャ エドゥアルド・フェルナンデス 
マルティナは海 [DVD][DVD]

carmen. カルメン【完全無修正(R-18)エディション】 [DVD] 人妻 [DVD] ハモン・ハモン デジタル・ニュー・マスター版 [DVD] ブエノスアイレスの夜 [DVD] ドリーマーズ 特別版 ~R-18ヴァージョン~ [DVD]

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金と黒 「火と戯れる女」



こないだ第一弾を見たところだが、 海外ではすでに第二弾がDVDリリース。 監督も代わって、 よりクライム・サスペンスなタッチになっているが、 印象は前回よりも暗い。 果たしてこれ、 日本では盛り上がっているのだろうか。

人身売買 (ヒューマン・トラフィッキング) がらみで話は進むが社会派にはならず、 ノオミ演じる謎の女の過去や近親憎悪に収束し、 全体的にスキャンダラスなムードを弄ぶテレビドラマのようなテイスト。

ミレニアム誌編集長との友情は続くが、 とくに発展はなし。 ノオミのブロンドバージョンは今回もフィーチャーされ、 カツラを取った後の黒髪についた跡などはへんにリアルだが、 彼女を狙う不気味な大男もショートヘアのプラチナブロンドで、 スウェーデンでは金と黒のコントラストがそそるもよう。 男の正体は見てのお楽しみ。

重症のまま病院に運ばれるところで終わり、 無理やりにでも第三弾に引っぱろうという魂胆だが、 すでに中だるみ。 時間も長めなのでツラいシリーズとなりつつあるが、 ここまできたら完結編も見るしかないだろうな^ ^ 第三弾へつづく・・



ミレニアム2 火と戯れる女 The Girl Who Played With Fire 
(2009スウェーデン・デンマーク・ドイツ) 日本公開2010.9/11 
監督 ダニエル・アルフレッドソン 原作 スティーグ・ラーソン 
ノオミ・ラパス ミカエル・ニクヴィスト 
ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD][DVD]

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 [DVD] ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD] フローズン [DVD] アデル/ファラオと復活の秘薬 [DVD] 瞳の奥の秘密 [DVD]

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2.23.2010

銀ぎら銀にさりげなく 「猿ロック」



マンガもテレビも知らないので、 わざわざ劇場版ビジネスに乗ることもないが、 聞くところによると けっこうエロいとかで見てみた。 ところが、 ぜ〜んぜん^ ^ 市原隼人の演技っぷりで持っているというところ。 それにしてもタイトル、 猿ロックって。 。 しかもロックンロールではなく、 また。 鍵を開けるのが商売の猿丸くんは、 ある種古風なストレートさで、 人の心の閉ざされた鍵までも開けてしまう。

正義の実践のために警察内部で のし上がろうとする小西真奈美、 あるいは猿丸周辺の人たちのことは 映画だけではよくわからない。 猿丸の銀髪は、 いまどき見飽きた金髪よりはキャラクタリスティックだが、 そうとう髪が痛むんじゃないかな。 髪の毛がパラパラと ちぎれたりしない最新技術があるのなら、 一度やってみたい気もする。 いや放っといても、 そのうちになるか。 。

どうでもいいような話題ばかりになるが、 映画に登場する "星の王子さま" の本の表紙が懐かしい。 いまでも これなんだな。 比嘉愛未演じるマユミは世界の恵まれない子供たちに読んであげたいと話すが、 後に届いた現地での写真がいかにもコラージュなのは興醒め。 仮にも劇場版というなら、 そのへんまできちんと作ってほしいものだ。 本作も 「アバター」 も同じ1,800円なのだから、 せめてもの罪滅ぼしに^ ^


猿ロック THE MOVIE (2010日本) 2/27〜 公式サイト 象のロケット 
監督 前田哲 原作 芹沢直樹(コミック) 
市原隼人 比嘉愛未 高岡蒼甫 芦名星 光石研 小西真奈美 
4001156768星の王子さま (オリジナル版)
Antoine de Saint‐Exup´ery
岩波書店 2000-03

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2.20.2010

Lo-Fiに響く歌声 「20世紀少年 最終章」



公開が終わって半年、 こうして見てみると、 やっと片づいてくれたな、 ぐらいにしか思わない。 原作は読んでいるが続きだから見ないわけにはいかないし、 結末はむしろ原作よりも詳しく描いてくれているので、 納得のいく作品となってはいる。 しかしながらわずか半年で大きく株価が下がるように、 いちおう見たという収穫しかなく 'お祭り映画' の空しさみたいなものだけが残る。

とにもかくにもビッグ・プロジェクトなので、 堤監督は重圧に耐えてよくやったとは思う。 しかしこの話ってけっきょく何だろうと考えたときに、 20世紀の、 というより昭和30〜40年代あたりの懐かしアイテムがROCKする!・・だろう。 だがそんなコンセプトが炸裂する瞬間がどれだけあっただろうか。

今回も "20th Century Boys" が流れて、 ケンヂがバイクで走ってくる。 ここはもっとカッコいいシーンになるはず。 あるいはあえてカッコ悪くするのなら、 それらしい演出があってもよさそう。 なのにどうも中途半端な感じ。 懐かしアイテムもそろそろ飽きたし、 世界の終わりにも それほど深刻なムードがなく、 全世界はほとんど関係なくて日本だけ、 東京だけがあり、 20世紀末の敗北だけが尾を引いて人々は意気消沈している。 そんな印象に支配される。

唯一、 個人的にグッときた部分があるとしたら、 足場を駆け上がって行くオッチョが手にしたラジオから、 ケンヂの歌が ひずんだトーンで響く。 デジタル時代の音響に反して、 古くさい音質のサウンドが新鮮だっただけかもしれないが、 まあ あそこだけだ。 ラストのクレジット後にも物語は続き、 最後の最後、 ケンヂに抱きつくカンナも可愛かったが、 しいてあげるほどでもないか。

高橋幸宏、 高嶋政伸、 田村淳などが新顔として登場。 参加することに意義がある、 みたいな出演ながら '祭りの終わり' 感を漂わせてくれる功労者だ。
関連エントリー » 第1章 第2章 

20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 (2009日本) 公式サイト 象のロケット 
監督 堤幸彦 原作 浦沢直樹 
唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛士 宮迫博之 
平愛梨 神木隆之介 藤木直人 佐野史郎 森山未來 小池栄子 佐々木蔵之介 
高橋幸宏 高嶋政伸 田村淳 古田新太 石橋蓮司 黒木瞳 他多数 

小休止・・ 「しんぼる」



ひさびさのエントリーながら、 拍子抜けしたタイトルを選んでしまったか。 とりあえず松ちゃんファンの息子といっしょに見た。 「ステップファーザー 殺人鬼の棲む家」 というのをざっと見て未エントリーにしてしまって以来の約10日ぶりの映画鑑賞。 こんなに空いたことも珍しく、 いつもは禁断症状が出るのに今回はそうでもない。 映画に対する情熱が冷めつつあるのだろうか。 。 » 未エントリーのリスト

一つ前のエントリーで書いたとおり、 Mac本体やOSの入れ替えとカスタマイズに追われていたせいでもある。 今年前半の公開予定作品はすでにかなりフォローしたし、 映画のブログというのは、 見る時間そのものも含めるとかなりの時間を費やすので、 小休止が必要でもあった。 落ち着いたら徐々にアクセルを吹かしていくことにする。

本題に戻って天才 松ちゃんの映画だが、 前回の 「大日本人」 よりは面白かった。 とくにメキシコパートは、 意外にも映画っぽいじゃないか、 と思わせた。

目覚めると白い部屋に閉じ込められている 「CUBE」 のようなパートと、 メキシコの冴えない覆面レスラーの家族。 関係性のわからない二つのシチュエーションが交互に展開するのだが、 やがて交わり、 恐るべき結末へ^ ^

白い部屋での詳細をあれこれ言う気はないが、 正直それほど冴えたギャグもなかった。 だがベタながら笑えたし子供にも受けていた。 発想は大げさだが、 マジメで可愛い映画と言える。 アート的にも悪くなく、 ビジュアルエフェクトも酷くはない。 それでもやはり中途半端と言うか薄いと言うか、 気分転換に見る程度の作品ではある。

でも、 できればこれからも作り続けてほしいと思う。 世間が騒ぎすぎなければ、 あるいは狙いすぎなければ もっと面白いものが出てくるかもしれない。 あとは松ちゃん本人のモチベーションしだいか。 最近、 顔が疲れすぎだし・・

しんぼる (2009日本) 公式サイト 象のロケット 
監督・主演 松本人志 
しんぼる [DVD][DVD]

ガキ使傑作大辞典 DVD NAVI BOOK 人志松本のすべらない話 ザ・ゴールデン3[DVD] ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 公式 絶対に笑ってはいけないキャラクター名鑑 にけつッ!!4 [DVD] ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! (祝)通算300万枚突破記念DVD(14)(負)大メインクライマックス2008 山崎VSモリマン 炎のファイナルリベンジマッチ

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2.14.2010

第三の開発者

ごぶさたしております^ ^ 本日は 'ですます調' に変わります。 映画のときはカッコつけて 'だである' 調なんですが。 。 番外編なので。

コンピュータの入れ替えを行っておりました。 と言っても大した買い物ではなくて、 新しい Mac mini を入れただけなんですが、 Intel Core Duo チップの64ビットマシンなり!

20インチのモニターや外付けハードディスクはそのままで、 あの弁当箱のような本体だけを交換したことになります。 OSも10.6 Snow Leopard!先鋭度が高いだけでなくシェイプアップされていると言うことで、 これは '買い' だなと思ったわけです。

で、 やっぱり速い!

あらゆるウェブサイトがサクサク! 広告をたくさん貼り付けたこのブログも一瞬で読み込み完了! YouTubeは480pでも流れるようにスムーズ^ ^ アプリケーションの起動も一瞬だし、 'お待ちください' のサインであるレインボーカーソルを見ることも少なくなった。

うちには他に Mac book があって、 そちらはとうにIntelチップだったのですが、 メインに使っているのが二世代前の Mac mini で、 今となっては古くて、 遅くて、 どうしようもなくなっていたのでアップグレードに踏み切ったわけですが、 そのマシンだって買った当初は非常にキビキビに思えたのに、 いつのまにかストレスの種に・・ なぜなんでしょうね、 古いと言っても たった2年前のスペック。 ハードディスクに不要なものが詰め込まれてきたりでマシンのレスポンスは多少鈍ったとしても、 実質それほど老朽化したわけではない。 恐らくは世の中の標準が上がって ソフトはメモリーを食うようになり、 YouTubeやその他のウェブページが要求する処理能力の平均値を上げてきたということなのだろう。

しかしながらシステムの入れ替えには いつも以上に手間取ったことも確か。 ささっとつなぎ替えるだけで すぐ快適、 を狙ったのに、 そうは問屋が卸してくれなかった。 32ビットから64ビットになるということは、 互換性も失うわけです。 大は小を兼ねるわけではない。 それでもMacの場合は最大限に互換性を保った設計のようで、 そのへんは感心するのですが、 問題はサードパーティ製のソフトの締め出しにある。

どういうことかというと、 いくらMacが先進性をアピールしても、 標準のままでは はっきり言ってイマイチ。 ブラウザの Safari は SafariStand というプラグインなしには使う気がしないし、 その他さまざまに魔法のようなユーティリティを駆使してはじめてマカー^ ^ Appleは他の売れ筋の情報機器同様に、 ここでもサードパーティの締め出しに熱心なのだ。

通常のアプリケーションなどは互換性が保たれて、 全く使えなくなったものは少ない。 ですがサードパーティ製のユーティリティツールは 仕様変更により全く機能しなくなる、 というか意図的に機能しないようにされている。 とくにコンテクストメニューや Input Managers の廃止は痛い。 これらを応用したサードパーティ製の楽しいソフトによって、 日々のルーティンワークを効率的にカスタマイズしていたのが、 マシンを入れ替えOSを変えることで標準仕様の裸の状態になる。 こうなると一種の思考停止のような気分になって、 えっと、 これが使えないから代わりにどうしたらいいのかな・・ ということの連続。 疲れた。 。

考え方を変えて別の方法論で攻めてみたり、 新仕様にいち早く対応してきたサードパーティのベータ版を入れたり、 疲れながら何とか慣れた操作性の70%くらいまで回復できたところ。

サードパーティ製品の一部は、 Appleが想定していないようなハッキングを駆使しているようなところがあって、 Appleから見れば危険極まりない行為なのだろう。 取り入られる隙のある部分はOSの改良の名の下に どんどん排除される。 にもかかわらず、 また新たなハックが生まれ、 マカーには絶賛をもって迎え入れられる。 これこそがMacの歴史なのだ。 ようするに標準仕様で満足している人は少ないということに他ならず、 その点をAppleはどう考えているのか。 サードパーティは寄生虫か? iPhoneにもイマイチ乗っていけないのはそうしたノーマル臭さゆえで、 クルマで言うとロクマルのタイヤを履かせてmomoのステアリングに替えるのは当たり前みたいな。

iTunesも出た当初は素敵なツールだったのに、 最近のバージョンではとにかくストアに飛ばせようとするばっかりの改良。 かなり興醒め。 。 もっとサードパーティと上手くやる規格づくりをしてほしいものだ。 GoogleのChromeはプラグイン、 あるいはアドオンの受け入れ体勢が整っているようす。 だがここでもMac版はあまり進展しない。 これもAppleの独善的なスタンスゆえだろう。 セキュリティの問題が大きいとしても、 21世紀は共生の時代じゃなかったのか、 何か操作するたびにパスワードを聞かれるのも ほんとウンザリ。 ユーザも排除してるのか?

さらに 新・Mac mini では本体との接続ジャック類の変更も多々あって、 シネマディスプレイはアダプタをかまさないと使えなくなり、 かましたのはいいが本体の起動に連動してのON・OFFができなくなり・・ ほんと、 疲れた・・ ^ ^

まあそれでも、 2〜3の大きな問題の残して何とか乗り越えてきたかな。 そろそろ映画のエントリーもしなくちゃ。 いろんな意味で今回のアップグレードには、 今の情報機器に関するさまざまなの問題が詰まってるなと感じたしだい。 マカーの方にはわかってもらえるだろうし、 Windowsの人でも不満はたくさんあるはず。 昨日もパッチの配布停止? とにかく2〜3日ゆっくり寝たい^ ^ 箱を開けたらすぐ使える・・ なんてウソっぱちもいいところ。 元の操作性+快適な速度を実現するために三日三晩の試行錯誤・・ 快適もラクじゃないな。 。 。 サードパーティすなわち第三の開発者には、 Appleのこうした仕打ちに対しても、 やる気をなくさずに邁進してほしい^ ^ サードって言うけど、 じゃあセカンドってどこだ? そもそも、 こういう外様的な言い方が良くないのかも、 ね。

(追記) ディスプレイの電源連動は復活! 接続を間違えてただけでした。 。

2.08.2010

着陸しようか 「マイレージ、マイライフ」



アカデミー賞有力候補のこの作品を遅ればせながら見た。 というか日本では まだこれから公開なんだな、 あらま。 よくできた いい作品だが、 アカデミー、 アカデミーって騒ぐほどのこともないくらい普通の映画で、 好きなタイプの映画ではあるが、 騒ぎすぎると拍子抜けする。

空の旅がステータスだった時代の男と、 インターネットで育った女。 二人は同じ '首切り' 会社のベテラン対 新人として出会う。

日本にはこんな会社あるのだろうか、 企業の解雇通告を代行する会社。 どの部門を切り詰めるかなどを指南するコンサル等ではなく、 解雇通告のみを行うのだ。 企業にとっては楽しい仕事ではないだろうから、 できるならアウトソーシングでと。 これを引き受ける会社は解雇のプロということで、 さまざまなノウハウがあるようだが決まり文句はひとつ・・

これはあなたを変えるチャンスなのです

クルーニー演じる男はアメリカ中の解雇を引き受け、 1年中飛び回ってマイレージは月に行けるよりも貯まっている。

しかしこうした出張費もバカにならないということで、 新人の提案により業務をオンライン化する計画が浮上する。 別れをメールで済ませるように、 解雇をネットで済ませるのだ。 もう出張はなくなり、 男は地に足をつけた生活を強いられるだろう。 男は反対するが会社側は推進の意向。 まずは新人の女を連れて研修旅行に出ろということになる。

男は結婚経験がなく子供もいない。 女はフェミニズムの後の世代ということで、 意外に家庭志向。 大学は主席で卒業したのに、 こんな下請け会社にいるのも男を追ってきたからという設定がなされている。 互いに牽制しながらも学ぶことのあるベテランと新人であったが、 あるとき大きくぶつかり、 女は男に "あなたは現実逃避しているだけ 大人にならなければいけないのはアナタの方よ" と言ってしまう。

男には気軽な関係の大人のガールフレンドがいたが、 変化は少しづつ現れつつあった。 妹の結婚式に刺激されてか、 男はスーツケースに入らない重いものを背負うのも悪くないかと考え始める。 だがガールフレンドには秘密があり、 解雇のプロにもカバーできない事件が起きた。

見ている自分は、 そんな男の変化とは逆に、 定住せず身軽に移動する浮き草のようなライフスタイルをカッコイイと思ったりした。 ネットで何でも済んでしまうのは味気ないとも。 アメリカの雇用の現実の厳しさを垣間見たり、 アメリカ中を旅するロードムービーならぬエアムービー、 静かな日常の胎動みたいなものを感じる作品であった。

クルーニーは浮き草のような男を好演しているし、 ヴェラ・ファーミガのクールな大人の女は印象的。 演出も音楽もいいし、 旅立ちの春に見るなら、 こんな映画^ ^


マイレージ、マイライフ Up in the Air (2009) 日本公開3/20
監督 ジェイソン・ライトマン  公式サイト&予告 象のロケット 
ジョージ・クルーニー ヴェラ・ファーミガ アナ・ケンドリック 
マイレージ、マイライフ [DVD][DVD]

シャッター アイランド  [DVD] ボーダー [DVD] ハート・ロッカー [DVD] 新しい人生のはじめかた [DVD] NINE スペシャル・エディション [DVD]

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