12.15.2011

わかっちゃいるけど・・ Hostel Part III



待ちに待ったパート3ではある。 しかしみなさんも薄々感じていたであろうとおり、 ビデオのみのリリース、 日本で言うところのオリジナルビデオだ。 予算がつかなかったのか、 やる気がなくなったのか。 イーライ・ロスもキャラデザインとしてクレジットされるのみ。

そこそこ名を馳せた劇場作品のパート2や3以降が、 こっそりオリジナルビデオに変わっているというのは よくあるやり口。 それでも哀しいかな見ずにはいられない^ ^ 前作の評判をすでに投資した分として効率よく回収する手法なのだろう。 まず今回 ロケ地は東欧ではなく、 何とラスベガスになっている。 安っ^ ^ 女優陣も心なしか精彩に欠ける。 。

拷問はべガスのショーのようになっていて、 何でも喜ぶ多人数の観客の前で繰り広げられるのは、 顔面はがし、 ゴキブリ食わせ、 ボウガンのターゲットにされる程度。 SMアイテムとして見かけるボールに革ベルトのついた猿ぐつわが、 顔面はがしの際だけベルトなしになっている。 このへんのご都合主義にも興ざめ。 ゴキブリも外国の太ってノソノソしたやつなので、 それほどキモくない。 やっぱり神出鬼没でレスポンシブな日本のチャバネでないと。

ボウガン使いはゴーグルをつけた泥人形みたいな顔で、 アフターダークシリーズのオリジナリティのないオリジナルビデオを見てる気分だ。 このキャラもロスが考えたのだろうか。 つまんね。 。 これを見る時間と金はパート1無修正ブルーレイに費やしたほうがいいことは確か。 それでも検索してこの記事にたどり着いた人なら、 わかっていても見てしまうだろうね^ ^



ホステル3 Hostel Part III (2011) オリジナルビデオ 
監督 スコット・スピーゲル 
ホステル 無修正版 [Blu-ray]ホステル 無修正版 [Blu-ray]
監督 イーライ・ロス

ホステル2 [無修正版] [DVD] ハロウィンII アンレイテッド・コレクターズ・エディション(2枚組) [Blu-ray] パルプ・フィクション [Blu-ray] ファイナル・デスティネーション [Blu-ray] ジャッキー・ブラウン [Blu-ray]

by G-Tools

(おまけ) 数あるフェイクトレーラーのなかでのマイ・ベスト!どうせなら、 この路線で行ってほしかった^ ^

12.14.2011

ドーンと来たね^ ^ 「ブレイキング・ドーン」



回を重ねるごとに どーでもよくなってきているが、 とりあえず付き合ってみる。 今回はベラとエドの結婚式に始まり、 ついにベラがヴァンパイアになるのかと思いきや、 ひとまず人間のまま。 しかしハネムーンでは問題が・・

ヴァンパイアのエッチは激しすぎて、 相手が人間なら殺してしまうらしい^ ^ しかしエドは必死にこらえ^ ^ ベッドを破壊しながらも彼女にはアザを残す程度にとどめて、 二人は初めて結ばれる。 だがそれがあまりにギリギリであったため、 二度目を躊躇するエド。 ハネムーンの時間はチェスをしたりして気だるく過ぎてゆく。

そんななかベラに異変が・・ どうやらあの一発がヒットしてしまったらしい^ ^ ヴァンパイアと人間のハーフ・ベイビーは猛烈なスピードで成長し、 反対にベラは痩せ細っていく。 中絶の勧めも聞かず、 命を張ってこの子を産む覚悟。 狼族とのイザコザをはさみながらもついに出産のときを迎える。 赤ん坊は無事に産まれるが、 母の心臓は止まる。 そして彼女を救うためにエドは・・

ラスト近く、 Renesmee (レネズミ) と名づけられたその子と狼男ジェイコブが運命の出会いを果たすこととなり、 これまたイビツな展開を見せて次回へと引っぱっていく。 つづく・・

その間、 ベラは目を覚まさない。 あれ、 もしかして死んじゃう?と思った矢先、 先ほどまで痩せこけていたCG顔がみるみる血色よくなり、 ここがけっこう見とれるのだが、 ついに開いたベラの目は・・

パティンソンは回を追うごとにタヌキのような顔になってきたが、 スチュワートは依然美しく、 どことなく演技マシーンのような いたいけな雰囲気の引力を温存してる。 盛り上がってるのか飽きられてるのかわからないシリーズになってはいるが、 来年2月の日本公開に乞うご期待。

(追記2013.3/30) 遅ればせながらPart2も見た。 エントリー1つ作るのもめんどくさいので、 ここに追記しておこう^ ^ 初期の雰囲気はほとんど維持せず、 HEROESでも見てる気分。 ツッコミどころも多いが、 それは今に始まったことではなく、 渇きを我慢し、 日光も平気なヴァンパイアから、 ゾンビのように首を斬れば死ぬ永遠の命。 ヴァンパイアと人間のハーフと言いながら、 ほとんどヴァンパイア・・etc. 設定は歪めるためにある、 調子よく進んでこそストーリー、 みたいな作品として完結した。 復活しないでほしいし、 復活してもクリステン・スチュワートはキャスティングしないでほしい。 また見るハメになるから^ ^ 人間を捨てようとしたベラの厭世観がすべてだったとしておこう。 めでたし、 めでたし。

TWILIGHTNEW MOONECLIPSE


トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン
THE TWILIGHT SAGA: Breaking Dawn
Part1+2 (2011-2012) 日本公開2012.2/25, 12/28 公式サイト・予告 
監督 ビル・コンドン  象のロケット 
クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン テイラー・ロートナー 
アシュリー・グリーン ダコタ・ファニング マイケル・シーン 

12.13.2011

コイ・ツミ 「恋の罪」



日本の映画館で見てもどうせボカシが入っているだろうということで、 海外版のDVDで見た。 しかし聞くところによると映画館でもボカシはないらしい。 さすが日活? 反対にイギリス版では冒頭の水野美紀のヌードがカットされているらしい。 どうりで存在感が薄かった。 。

理由はよくわからない。 検閲の理由など考えてもしかたないが、 作品が不完全になっている印象は受けない。 水野は主役としてクレジットされているのに、 裏の主役は神楽坂、 富樫かなとも思える。 日本版を見る機会があれば検証してみてもいいが、 2回見る気がするかどうかは微妙なところ。

それにしても園子温のテンションは落ちておらず、 やはりすごい一作だな。 DVDで見てると途中でふと止めて飲み物を取りに行ったり平気でできるのだが、 それが止められない。 止めても猛ダッシュで戻って来るだろう。 たくさん映画を見る方だと思うが、 こうした作品は意外に稀であり、 感想文を書く以前の素直な評価がそこに表れる。

園監督は映画を、 コクトーのように映像あるいは音による詩と考えているのかもしれないが、 自分にとって映画は "見せ物" であり、 その本質は "恐いもの見たさ" だから、 女の心の奥を描いたらホラーになった、 で ぜんぜんかまわない。 でも女の人が見て実際にどう思うかはいろいろと聞いてみたいところだ。

まあ結局のところ個人差が性差を埋めてしまうかもしれないが、 自分的に気に入ったのはラスト近くの海辺での何気ない?シーンであり^ ^ あるいは試食のソーセージがだんだん大きくなるところとか。 。 メインビジュアルも水野美紀のアップにするとサスペンス劇場みたいなので、 海外版のセーラー服の方がキャッチーに思える。 Guilty of Romanceという英題は、 洋画のさまざまなヘンテコ邦題と対極にあってシンプルで上手いと思った。


恋の罪 Guilty of Romance (2011日本) 11/12~ 公式サイト・予告 象のロケット 
監督 園子温 
神楽坂恵 冨樫真 水野美紀 大方斐紗子 津田寛治 

命の残り時間が腕に表示され・・ 「タイム」



朝 目覚めて、 キッチンへ行くとそこには若く美しい女が。 ティンバーレイク演じるウィル・サラスは、 その女に声をかける。 「おはよう、 母さん」 ・・ このへんのツカミはなかなかいい。

時は金なり、 とはよく言ったもので、 ニコル監督の新作はまさにこれを地でいくシンプルな発想。 肉体は25才以上には老化しないという近未来の世界で、 人々は電子マネーのように自分の人生の残り時間をチャージしたり、 消費したり盗んだり、 分け与えたりする。 金持ちは永遠に生き、 貧乏人は早死にする。 しかも猶予も自己破産宣告も会社更生法もない。 0になった瞬間に命は止まる。

時間=通貨となった世界は、 当然ながらそれを作った者がいる。 金持ちのタイムゾーンへ潜入すると、 そこはゆったりとした世界で誰も急がない。 急いでいるのは貧乏人だけ。 まさに貧乏暇なし。 。 しかしこの '永遠' に疲れて自ら死を求めるものもなかにはいるし、 永遠を退屈と感じてリスクを求める者も現れる。

サラスはある男から100年分の寿命を譲り受け、 それをギャンブルで三桁に増やす。 しかし、 そんなことで喜ぶサラスではなかった。 残酷な時間切れで母を失い、 友を失った男の願いは '永遠' を破壊することだった。 支配者の娘を誘拐するが要求には応じられず。 そんなパパにムカついた娘もサラスとともに破壊をめざす。

娘可愛さに監視する父だが、 いざとなれば身代金 (時間) も出さないのは矛盾してるし、 そもそも命が永遠なら いくらでも子づくりに励めるんだから、 親子の愛の形すら変わってしまう気がするのだが、 そんな細かいことはさておき、 シンプルな発想、 アンドリュー・ニコルらしい世界観とバランスのいい娯楽性で楽しめる。

なぜ25才から老化しないか、 時間のデータと生命はどのようにコントロールされているのかなどのシステム的な解説はほとんどないが、 腕に光る逆算時計、 腕を握りあって時間を奪ったり与えたりするアイディアは効いている。 日本公開は来年2月とかなり近未来だが乞うご期待。


タイム IN TIME (2011) 日本公開2012.2/17 公式サイト・予告 
監督 アンドリュー・ニコル  象のロケット 
ジャスティン・ティンバーレイク アマンダ・セイフライド キリアン・マーフィ 
オリヴィア・ワイルド マット・ボーマー ヴィンセント・カーシーザー 

11.28.2011

新春シャンソンショー 「デビルズ・ダブル」



ディスコのシーンで DEAD OR ALIVEがかかり、 懐かしいと同時に その時代の出来事だとわかる。 父サダムも認める飛び抜けたバカ息子ウダイの影武者となった男が見た、 時代と国家の断層。 影武者はいまも行方知れずだが、 二人の支配者はもうこの世にはいない。

どこまでかはわからないが とりあえずは史実と符合し、 過不足ない娯楽作品となっている。 それ以上でも以下でもないような気がするが。 これを知ったところで自分に何かができるわけでもなければ、 自分にとっての教訓を持ち帰れるわけでもない。 しいて言うなら自分というバカ息子を多少振り返り、 自分のバカ息子を大いに案じるくらいか。

父と息子という切り口が、 国家や権力の話をスルーしてエンタテイメントとして成り立たせる要因だろうし、 クーパーの見事な二役ぶりとともに見所も多いが、 遅すぎた自伝と映画化というのが率直な感想。

ただ この影武者ラティフの気持ちに重ねあわせて、 仕事などで上手くお偉いさんやお客さんに気に入られたことのある人はわかるであろう、 微妙に気持ちの悪い感覚だけが後を引き、 日常的な閉塞感に加えてさらに歴史的な閉塞感で追い討ちをかけられる作品だ。 乞うご期待^ ^


デビルズ・ダブル/ある影武者の物語 The Devil's Double
(2012ベルギー・オランダ) 日本公開2012.1/13 公式サイト・予告 象のロケット 
監督 リー・タマホリ 
ドミニク・クーパー リュディヴィーヌ・サニエ 

11.26.2011

十両編成 「人間ムカデ 2」



やってまいりました、 待ちに待った?続編。 前作をファースト・シークエンス、 本作をフル・シークエンスと呼ぶそうで、 どういうことかと思っていたら、 映画作品としての前作を見た男が影響を受けて、 実際に自分も人間ムカデ製造を試みる。 そんな展開でありました。 その昔ゲームが子どもに悪い影響を与えるなどと言われたが、 その比ではない影響を受けてしまう。

と言っても これまたフィクションのはずが、 なぜかモノクロで撮られていたりしていて それなりのリアリティを持ってみてしまう。 新たなフェイクとも言える上手いような、 ようするに思いつきのような展開。

男はビルの地下にある駐車場の警備員。 詰め所のパソコンで 「人間ムカデ」 を見る。 たいそう気に入ったようすで、 何度もくり返し見て、 関連資料をスクラップしている。 家に帰ると、 老いた母と二人暮らし。 ムカデを飼っていてエサのバッタをやり、 その食いつきぶりを眺めてはイヒヒと笑う。

前作では "マオカラーの白衣" でおなじみのマッドサイエンティストが主役だったので、 ある程度 科学的な側面もあった?が、 今回はほとんどサイコキラーの様相。 警備員はバールを片手に 'パーツ' をかき集める。 "100%ありえない" エグい試みを行いながらも、 力余って殺してしまうとオイオイと泣く。 ギョロ目のこのキモい男が製造する人間ムカデは、 前回の3連結をはるかに上回る10連結。 医者ではないので連結手術は難しく、 結局 駅貼りポスター用のデカいホッチキスで留めてしまう。

十両編成ともなるとかなり通りが悪いらしく、 つまらないと感じた男は下剤を注射。 10体が一つの消化器官となった様を見て雄叫びを上げる。 確かに茶色だけカラー。 。 男が集めたパーツの中には妊婦まで混じっており、 破水しながら走るシーンをはじめ、 これでもかも言わんばかりのエグさ、 痛さのオンパレード。 しかしながらモノクロの物静かな映像にそれが記録されるとき、 独特のオリジナリティが漂い、 むせ返る。

このような変態のえじきとなった者を思うと いたたまれない気分だが、 前作同様、 変態は最後にあっさりやられてしまう。 どんなやられ方かは見てのお楽しみ。 イギリスでは上映禁止になったと聞くが、 はたして日本では公開されるのか、 乞うご期待^ ^



人間ムカデ 2 (2011 オランダ・イギリス・アメリカ) 日本公開2012.7/14 公式サイト  
The Human Centipede Part 2 -Full Sequence-
監督 トム・シックス