7.14.2010
マオカラーの白衣 「人間ムカデ」
これまた、 トンデモな映画^ ^ 蛇女とか蝿男みたいに、 遺伝子操作か何らかの高度技術によってムカデ人間を作り出すのかと思いきや、 純粋な外科手術によって、 複数の人間の肛門と口を接続し消化器官を連続させることによって、 ムカデ人間ならぬ人間ムカデを作り出すというマッドサイエンティストの話。
お前は病んでいる、 と言われても "ああ病んでるとも" とクールに答えるハイター博士は、 引退した外科医でシャム双生児の分離手術を成功させたという輝かしい経歴を持っていた。 現在はドイツの田舎でひっそりと暮らすかのように見せて、 実は夜な夜なクランケを物色している。 そして経歴とは正反対のこと、 つまり '連結' がしたくてたまらないのだ^ ^ 登場の仕方も不気味で、 車の中で犬の写真をじっと見つめている。 三匹の犬がつながったように見える写真・・ 近くにトラックを停めて用を足しに降りた運転手に、 麻酔銃を持って忍び寄る。
ある日、 アメリカからの旅行者が道に迷い、 タイヤもパンクして博士の家にたどり着く。 博士はレイプドラッグを水に溶かして飲ませ、 彼女たちは縛られて目を覚ます。 トラックの運ちゃんは適合しないという理由で薬物処理され、 代わりに怒鳴り散らすウルサイ日本人が運び込まれる。 この三者は適合するということで、 さっそく手術開始・・ 彼らの運命やいかに。 博士は手術の際に白衣を着るが、 これがなぜかマオカラーの白衣。 いかにもなセンスでよく似合っている^ ^
手術は成功し、 ご満悦の博士。 屈辱的な生き物に生まれ変わった3名様。 消化器官を連結させると言ったって、 後ろに行くほどに栄養価は低くなってくるわけだ^ ^ やがて最後尾は死にそうだから、 切り離して別のユニットを探そうという話をしていると、 警察がやってくる。 ちょうどいいや、 こいつらを使おうと気楽に考える博士であったが、 ポリスはそう甘くはなかった。 一人死に、 二人死んで、 やがて・・
トンデモなアイディアのわりに淡々と引き込む進行、 ヘンテコな映画の中で わめき散らされる大阪弁、 静かなドイツの片隅の風景・・ 不思議な迫力に満ちた作品ではあった。 ドイツ映画かと思いきやオランダ製作で、 トム・シックスという監督は今後もその方面で注目されそうな雰囲気。 その方面では大注目の作品ではあるが、 日本公開は完全未定。 本作はファースト・シークエンスと銘打たれていて、 2011年にはフル・シークエンスである The Human Centipede 2 がすでにラインナップされているのだから、 どうせなら早々とDVDスルーしてやってくれ。
(追記) 7月に公開が決まり、 邦題は 「ムカデ人間」 とのこと。 正しくは "人間ムカデ" なんだけどね。 。
(追記11/1) DVDが出ますが 「人間ムカデ」 となっておりますね。 まさか、 うちの指摘を反映して?
ムカデ人間 The Human Centipede (2009オランダ) 日本公開2011.7/2
監督 トム・シックス
ディーター・ラーザー アシュレー・C・ウィリアムズ アシュリン・イェニー
北村昭博
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タグ:
DVD,
ホラー&スプラッター
2 コメント:
こんばんは!
出ましたね!人間ムカデ!^^
てっきりモンスターものかと思いきや、マッドサイエンティストと不運な犠牲者達なんですね。トレーラー観ましたけど、結構しっかりした印象を受けました。こういう映像で得体の知れないものが誕生するのもワクワクですが、その設定からして見たいような見たくないような(笑;)。
トレーラーの左下の図解!うぎゃーですよ。人のケツ穴に口縫い付けられるなんて嫌だ~!この構造だと栄養というよりも○○○が直に口に到達する感じですけど(笑;)。
ガツン!と応援いきますよ~♪凸
>umetraman さん
コメント、応援ありがとうございます!!
ヘンテコな発想というのはあるもので^ ^ ○○○が口に到達するんです^ ^ 2番目以降はそれしか食べられない^ ^
なぜか男が一番前になるんですが、 実際に "あ出る・・ ネエちゃん すまん" みたいなシーンも。 そこは大阪弁なんで字幕がなくてもわかる^ ^
ぜひ早く公開あるいはDVDリリースされてほしいと思います^ ^
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