
やってまいりました、 待ちに待った?続編。 前作をファースト・シークエンス、 本作をフル・シークエンスと呼ぶそうで、 どういうことかと思っていたら、 映画作品としての前作を見た男が影響を受けて、 実際に自分も人間ムカデ製造を試みる。 そんな展開でありました。 その昔ゲームが子どもに悪い影響を与えるなどと言われたが、 その比ではない影響を受けてしまう。
と言っても これまたフィクションのはずが、 なぜかモノクロで撮られていたりしていて それなりのリアリティを持ってみてしまう。 新たなフェイクとも言える上手いような、 ようするに思いつきのような展開。
男はビルの地下にある駐車場の警備員。 詰め所のパソコンで 「人間ムカデ」 を見る。 たいそう気に入ったようすで、 何度もくり返し見て、 関連資料をスクラップしている。 家に帰ると、 老いた母と二人暮らし。 ムカデを飼っていてエサのバッタをやり、 その食いつきぶりを眺めてはイヒヒと笑う。
前作では "マオカラーの白衣" でおなじみのマッドサイエンティストが主役だったので、 ある程度 科学的な側面もあった?が、 今回はほとんどサイコキラーの様相。 警備員はバールを片手に 'パーツ' をかき集める。 "100%ありえない" エグい試みを行いながらも、 力余って殺してしまうとオイオイと泣く。 ギョロ目のこのキモい男が製造する人間ムカデは、 前回の3連結をはるかに上回る10連結。 医者ではないので連結手術は難しく、 結局 駅貼りポスター用のデカいホッチキスで留めてしまう。
十両編成ともなるとかなり通りが悪いらしく、 つまらないと感じた男は下剤を注射。 10体が一つの消化器官となった様を見て雄叫びを上げる。 確かに茶色だけカラー。 。 男が集めたパーツの中には妊婦まで混じっており、 破水しながら走るシーンをはじめ、 これでもかも言わんばかりのエグさ、 痛さのオンパレード。 しかしながらモノクロの物静かな映像にそれが記録されるとき、 独特のオリジナリティが漂い、 むせ返る。
このような変態のえじきとなった者を思うと いたたまれない気分だが、 前作同様、 変態は最後にあっさりやられてしまう。 どんなやられ方かは見てのお楽しみ。 イギリスでは上映禁止になったと聞くが、 はたして日本では公開されるのか、 乞うご期待^ ^


人間ムカデ 2 (2011 オランダ・イギリス・アメリカ) 日本公開2012.7/14 公式サイト
The Human Centipede Part 2 -Full Sequence-
監督 トム・シックス
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