「
タルホットブロンド」 「
キャットフィッシュ」 「
ミーガン・イズ・ミッシング」 と未公開のネット犯罪ものを追いかける当ブログ^ ^ 本日は14才の娘が、 チャットでオヤジにたぶらかされ・・ というお話。 ドキュメンタリー調ではないものの、 娘を持つ身として身につまされる内容。 さっそくチェックしてみた。
娘役は、 その昔 「
大草原の小さな家
」 というテレビシリーズでメアリー・インガルス役をしていたメリッサ・スー・アンダーソンをふと思い出させるリアナ・リベラト。 父親役にクライヴ・オーウェン、 母親役はキャサリン・キーナー。 想定されている観客はどちらかと言うと親の年代で、 ネット時代の子育て指南とも言える。
兄は大学へ、 下の妹は小さくてまだ親にかまってもらえるが、 真ん中で14才は少し寂しい年頃かもしれない。 チャットで16才の少年と親しくなる。 名をチャーリーと言い、 例によって彼のCAMは壊れているということで、 写真のやりとりだけ。 娘アニーは、 唯一私をわかってくれる知的で面白い人と、 彼のことで頭が一杯に。
やがて "実はオレ、 20才なんだ。 年上ぶって接するのがイヤだったから16才と・・" "本当は25才なんだ、 でも年の差なんて関係ないよね" と言われる。 そしてついに会うことになるが、 現れたのは35才の男。 アニーは目が点になるが、 それでも上手いこと言われてモーテルへ。
これをたまたま見かけたアニーの友だちが学校に報告、 事件は発覚して父親は怒り心頭となるが、 アニーはそれでも自分がカモにされたとは思わない。 チャーリーは上手にアニーの心の隙間に入り込んでいたのだ。 身近な者より、 ネット上のアノニマスな相手に "ソウルメイト" を感じる。 このあたりがこの作品のポイントだろう。
しかしFBIの捜査が進展し、 犯人は捕まらないものの同じDNAを持つ者の犠牲者として同年代の少女が3名挙がる。 彼女たちの写真を見てアニーも目が覚める。 私だけが特別だと言ってたのに。 ようするにティーンをかどわかすのが得意なロリコン野郎だったのねと。
娘を守ってやることができなかった不甲斐なさを噛みしめる父は、 むしろそこまで娘の心に入り込んだ男に嫉妬していたのかもしれないと打ち明け、 それでも事件を通して娘の成長を確認し、 絆を新たにするというところで終わる。
「
ミーガン・・」 のように恐ろしい結末はないが、 事件をネットでからかわれたアニーは未遂となるが自殺を企てる。 大事には至らず、 人を信じる子に育てた父さんは娘を誇りに思うと同時に、 危険と隣り合わせに生きるティーンとネット時代の子育てに警鐘を促す。 子を持つあなた、 要チェックかも^ ^
(追記12/6) 古い語感の邦題でスルー^ ^



チャット ~罠に堕ちた美少女~
Trust (2010) 日本未公開
監督
デビッド・シュワイマー
リアナ・リベラト
クライヴ・オーウェン キャサリン・キーナー
ジェイソン・クラーク ヴィオラ・デイヴィス