6.24.2011

ベタベタのエリア51・・ 「宇宙人ポール」



ワーキング・タイトル・フィルムズの新企画はエイリアンということで、 もし宇宙人がベタベタの関西人だったら、 みたいなノリ。 。 イギリスのオタク二人がアメリカのコミケ Comic-Con (コミコン) にやって来て、 ついでにエリア51に寄ったら、 想像どうりのものに出会ってしまう。

長い間、 研究対象とされていたエイリアンのポールは、 施設を逃げ出し母星にコンタクト。 あと数日 逃げ延びれば迎えがやってくる・・ ポールというプレーンなネーミングがまずギャグなんだろう。 同様のテイストのギャグをあちこちに散りばめ、 笑いと愛と、 なぜかカーチェイス^ ^ ホラーのコメディ化の次はSFのコメディ化か。

エイリアンに遭遇する小さな娘が、 再びポールと再会するのは60年後だったりと壮大なスケール?で描かれる。 ヒーリング能力を持つ彼に癒され、解放される人々。進化を否定する敬虔なクリスチャンを随所で からかい、 'ゲイのハネムーン' と怪しまれるイギリス人の珍道中は続く。 なぜイギリス人かは資本の関係にすぎないのかもしれないし、 かつてスティングが "Englishman in NY" で歌った '俺はエイリアン' 的な感覚がいまだに息づいているからかもしれない。

ゲラゲラ笑うというほどでもないが、 そこそこ笑え、 最後にホロッとさせるベタながら安定感のある作りは、 最近おもしろいことない、 という人には過不足なく楽しめるのではないだろうか^ ^ kind of roll the dice (賽は投げられた、 みたいな) という表現がなぜかキーポイントで使われるのも意味深。




宇宙人ポール PAUL (2011アメリカ・イギリス) 日本公開12/23予定 公式サイト  
監督 グレッグ・モットーラ 
サイモン・ペッグ ニック・フロスト クリステン・ウィグ ジェイソン・ベイトマン 
ビル・ヘイダー ジョン・キャロル・リンチ ブライス・ダナー 
スティーブン・スピルバーグ シガニー・ウィーバー セス・ローゲン (声) 

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