5.09.2009

ヘル・レイザー再び 「マーターズ」



またしてもホラー^ ^ 先日 "疲れたときはホラー" みたいなことを書いた矢先だが、 これはその用途には向かない。 ホラーか、 ある種のファンタジーか微妙なところだが、 あの 「ヘル・レイザー」 のリメイクだと監督は語っている。 さぞかしハイパーなものが飛び出すかと思いきや、 むしろ現実的なシチュエーションに置き換えてある。 原作に由来してるのは宗教観と魔道師の服装くらい。

トレーラーを見てもらうとわかるが、 少女拉致事件で始まり 「ホステル」 的な雰囲気。 他にも断片的にではあるが 「エクソシスト」 っぽかったり 「ブレードランナー」 のワンシーンそのまま?だったりするが、 一部では大絶賛されているようす。 だが、 さすがの自分でも苦手なタイプの映画かな。

テーマは宗教的 あるいはアンチ宗教的だったりするわりに、 どこか すごく表層的な感じがしてしまう。 そのシーンがほしいがために、 いたずらに設定や展開をでっち上げているのがみえみえだ。 おい、 と半分ツっこんでみては言いくるめられるような・・。 演出も同じく。 友だちからの電話に急いで出るために、 かじりかけたパンを道に投げ捨てる・・ いくら急いでいるからといって、 これはないと思う。 監禁されて流動食を流し込まれると反抗的に吐き出す。 一日一食くらいしかもらえないならマズくても食べるだろう。 あるいはプロジェクト?を主導するのは金持ちの老人なのだが、 そんなに死後の世界を研究しなくても、 すぐに行けるだろうに。

全体的には、 フランスにもクレイジーな奴はいますよ〜 と主張するかのようなフレンチ・スプラッターをさらに極めるかのような作品だが、 どうも好きになれない。 鼻持ちならないご都合主義というか。 。 とまあケチばっかりつけたが、 確実に公開されると思われるレベルの作品ではあるので、 エグイもの好きの貴兄は乞うご期待! タイトルは 「殉教者」 の意味。 (追記) 8月末に公開が決まったもよう。



マーターズ MARTYRS (2008フランス・カナダ) 日本公開 8/29 公式サイト 
監督 パスカル・ロジェ interview
マルジャーナ・アラウィ ミレーヌ・ジャンパノイ カトリーヌ・ベジン 
マーターズ [DVD][DVD]

 ディセント2 [DVD] パラサイト・バイティング 食人草 スペシャル・エディション [DVD] エスター [DVD] ドゥームズデイ アンレイテッド・ヴァージョン [DVD] バッド・バイオロジー 狂った♂♀ヤツラども [DVD]

 powered by G-Tools

5.06.2009

まっぷたつ・・ 「テケテケ」



1と2 同時公開とかで、 だったら一本にまとめてもよかった気もするが、 レンタルは別々なので とりあえず1だけ見た。 一本あたりは短めで、 まあチープなのは予想通りだが意外に面白かった。

上半身だけの化け物が追いかけてくるという都市伝説がモチーフになっているのだが、 いきなり名古屋弁から始まったかと思えば 「死霊のはらわた」 ばりのカメラワーク! ペタペタという足音 (手音?) を聞いて振り返ると、 体をまっぷたつにして殺されるのだ。 テケテケを見てしまったら、 もしそのときは逃げ切れても三日後に死ぬ・・ と 「リング」 ばりのタイムリミット方式も取り入れてある。 あと30分を切ったとき、 ようやく真実にたどり着くが・・

いかにもなアイドル系のギャルキャストだが、 主役の二人は多少クセがあって飽きない。 この監督さんは新たなJホラーのブランドかな。 このところ、 ややお疲れモードで更新も滞っているが、 そんなときでも見れるのがホラー。 ということで 2も早く見たい^ ^

(追記2009.7.25) テケテケ 2、 見た。 1の女の子たちはみんなあっさり死んでしまい、 舞台は女子高へ。 いじめとその復讐にテケテケが介入しするが、 意外にもテケテケは 'モヂカラ' に弱く、 自分を犯した男たちの名前の一部を含んでいる者を襲うとか、 最後は呪文で撃退される。

テレビと映画の境界線なんて知ったことかとばかりに失踪するスピード感+ギャルという好素材は 3、 4へと増殖しそうだが、 もういいよと思いつつ見てしまうんだろうな。 。


テケテケ 1&2 (2009日本) 各1時間10分 公式サイト&予告編 
監督 白石晃士 特殊造形 西村喜廣 
大島優子 山崎真実 西田麻衣 小島加奈子 
岩田さゆり 仲村みう 松嶋初音 阿部進之介 

5.04.2009

赤い道具箱 「アライブ」



脳タリンな邦題のおかげで危うく見落とすところだった。 何だこのセンスは? わざと埋没させたいのか。 原題は "彼女は外出中" くらいのノリ。 奇しくもクリスマスだし、 女性版ダイハードといった内容で、なかなか面白かった。 非常にシンプルだった。

キム・ベイシンガー・・ 名作に恵まれているわけではないが、 いつも微妙にいい感じの彼女。 今回は二児の母、 陰険な夫との枯れた生活で、 さらにいい感じのくたびれ加減^ ^ 彼女はクリスマスイヴの前夜、 ショッピングモールに買い物に出かける。 店は混雑し、 駐車スペースもない。 このあたりの臨場感が何となくいいのは、 現場音を意識した演出のせいか。

雑な止め方で2台分の駐車スペースを取っているクルマのワイパーに "脳タリン!" と書いたメモをはさむ。 買い物が終わって帰ろうとすると、 あのクルマが発進を阻む。 もめていると警備員がやってくるが、 クルマの男は簡単に警備員の頭を撃ち抜いてしまう。 女は逃げる、 追いかけてくる。 カーチェイスの果てに事故った女はトランクから道具箱を出すが、 奴らのクルマが来たので森の中へ逃げる。 それでも奴らは執拗に追ってくる。

逃げながらも女は道具箱を放さない。 赤い道具箱・・ だがこれが彼女を救うことに! 暗い森を逃げ回り、 隠れ、 追いつめられたら赤い箱からスパナ、 ジャッキ、 ドライバーを取り出す。 こんな奴らに殺されたくない、 もう一度子供たちに会いたい。 くたびれた主婦はサバイバルゲームをクリアすることができるか。

ギレルモ・デル・トロが製作総指揮を取っているらしいが、 あまりそんなカラーは感じない。 娯楽作品もこなせる人だったんだね^ ^ エンディングの曲は知った曲だが思い出せない。 調べてみたら Roxy Music の In Every Dream Home a Heartache だった。 懐かしい。 。 これは拾いモノの1作。




アライブ While She Was Out (2008ドイツ・カナダ・アメリカ) 日本未公開 
監督 スーザン・モントフォード 製作総指揮 ギレルモ・デル・トロ 
キム・ベイシンガー ルーカス・ハース クレイグ・シェイファー 
アライブ [DVD][DVD]
おすすめ平均star
star乾杯です
star予想外オモロー
B0000256KE ボーダータウン 報道されない殺人者 [DVD] 彼が二度愛したS [DVD] アンダーカヴァー [DVD]

For Your Pleasure Roxy Music

5.03.2009

ひきこもりと缶詰 「ひとりぼっち」



ひきこもりを題材にした韓流ホラー、 GWの合間にミスマッチなものを見てしまった。 それでも 「4人の食卓」 のような作品に出会うことがあるので見逃せないのだが、 これは普通のホラー。 ひきこもりは設定だけで、 あまり本質を捉えてはいない。 ひきこもりでなくても精神的ショックを受けた人が引き起こす惨事ということでも済んでしまう。

幽霊モノではなく、 少しだけ 「サスペリア」 的な往年のイタリアンホラーを意識してみました的な作りになっていると言えるだろうか。 主演の女の子はけっこう頑張っている。

イジメにあっている友だちをかばい、 その友だちが自殺してからは自分がひきこもりなってしまう女子高生。 さらには自分の出生の秘密や引き裂かれた若い恋の物語、 韓国の厳格な家制度などをからめて、 まあそれなりの作品にはなっているが恐くもないし、 新鮮味も薄い。 ドラム缶に詰められた家政婦はややヒットか。 。

ひとりぼっち The Loner (2008韓国) 日本未公開 
監督 パク・ジェシク 
チョン・ユソク コ・ウナ チェ・ミンソ 

5.01.2009

愛のバクダン?! 「世界で一番美しい夜」



監督作品では 「AIKI」 や 「暗いところで待ち合わせ」 はよく覚えてるし、 脚本では 「アジアン・ビート日本編」 あるいはマスターズ・オブ・ホラーの三池崇史担当の1エピソード 「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」 や村上龍原作の 「オーディション」 もそうだったんだなあ。 もちろんお父上である今村昌平監督作品の何本かの脚本も担当している。 天願大介・・ いつも気になる人ではある。 そして今回の作品はある意味で想像を絶するトンデモ映画だが、 不思議なセンスに満ちていて、 時間は2時間40分と長めだが貴重な映画体験となった。

一言でどんな映画かと説明するのが最も難しいタイプ。 一昔前のB'zの曲を冠してみたが、 そういうテイストではもちろんない。 いや、 ある? "幸せになるには満足の水準を下げろ" "天才が人類を絶滅へ導く" などのフレーズが反語ではなくマジに語られているようだし、 ところどころで挿入されるスズキコージのイラストを使ったアニメと三上寛の歌との何とも言えないミスマッチ。 女優陣は惜しげもなく脱いでくれるし、 かと思うとホラータッチだったり・・

ファンタジーというトレンドを意識した企画なのかもしれないが、 ダークなのか明るいのかも不明で、 どちらにせよ度を超している^ ^ エロスの表現は日本的あるいは今村昌平的な気もするが、 貞操帯の今風なアレンジには笑った。 それでいて画面から力を放つというより、 むしろ画面に引き込む力の強い王道の技。 ドタバタ喜劇と静寂が共存するような、 近年まれに見るヘンな映画、 そのくせ品良くまとまっている・・ もうこれは見てもらうしかない。 主張にも共感できるなあ^ ^ GWは 「おっぱいバレー」 とこれで決まりだ!


世界で一番美しい夜 (2008日本) *R18指定 
原作・脚本・監督 天願大介 pr 仙頭武則 
田口トモロヲ 月船さらら 美知枝 三上寛 市川春樹 佐野史郎 石橋凌 
世界で一番美しい夜 デラックス版 [DVD]デラックス版 [DVD]
おすすめ平均star
star何度見ても
star愛すべき大人の寓話
ノン子36歳(家事手伝い) [DVD] 天安門、恋人たち [DVD] トウキョウソナタ [DVD] digi+KISHIN DVD 月船さらら 俺たちに明日はないッス デラックス版 [DVD]

powered by G-Tools