ヘッシャーのようなロン毛で登場するポール・ラッド。 こちらはメタルっぽくはなくヒッピー的で、 流れる音楽もカントリー調。 三人の女兄弟を持つネッドが巻き起こすハートウォームストーリー、 といった いかにもな形容が似合わないほど、 ネッドはバカ正直だった。
警官にマリファナを売り、 逮捕。 仮釈放後は保護観察官に、 昨日吸いましたと話す。 元カノに追い出されたネッドは姉妹の家を転々とし、 ただ正直なだけなのに彼女たちの生活をことごとく破壊、 最後は母の家へと帰ってくる。 ネッドから都合の悪い発言が飛び出したときの姉妹の決まり文句は "実は兄は少しオツムが・・"
しかしネッドは、 そのバカ正直さにも増して思いやりが深い。 そのために嘘をつくことも実はできたのだ。 そうなると破壊活動のすべては彼女たちを思っての確信犯的行動だったとも言える。 いろんなことがあった後、 ひさしぶりに集う家族。 しかし、 みんな疲れた顔。 そこでネッドはめずらしく声を荒げて言う。 "僕はただ家族団らんでジェスチャーゲームがしたいだけなんだ"
電車の中で大っぴらにお金を数え、 元カノの新しい彼氏と友だちになれるネッドこそ、 今の時代、 男の中の男^ ^ そんなワケのわからない主張に支えられながらも、 いい感じで笑える作品だ。 空気を読まないことこそが、 幸せへの近道なのかも知れない。 。 エントリータイトルはラスト間際のワンシーン。 愛犬にはウィリー・ネルソンやドリー・パートンといったカントリーシンガーたちのフルネームが付けられている^ ^
OUR IDIOT BROTHER (2011) 日本公開未定
監督 ジェシー・ペレス
ポール・ラッド エミリー・モーティマー エリザベス・バンクス
ズーイー・デシャネル ラシダ・ジョーンズ ジャネット・モンゴメリー
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