5.19.2009
リアルな夢を見る方法 「恋愛上手になるために」
ひさびさにラブコメでもいくか〜 と見たのだが、 ちょっと上のポスターを見てほしい。 仕事も恋も倦怠期の男が、 夢の中で絶世の美女に出会うという話で "The Good Night" というのが原題。 ポスターも海外ではこんな感じで、 コンセプトに合った面白い広告表現だ。 ところが日本公開時のタイトルは "恋愛上手になるために" ・・ はあ? 何だ、 このパターンなタイトルは。 別の映画かと思うよ。 はっきり言おう。 アホか! そんなタイトルじゃ見に行く気しねえよ。 宣伝に使われるビジュアルも正反対の方向性で、 とにかくずいぶん印象が違う。 日本的な宣伝に乗って見た人は逆にハズレーとか思ってるはず。 ほとんど詐欺商法だ。 見当外れのマーケティングもいいところ。 もう そろそろ、 こういう観客を小バカにした行為はやめにしてほしいものだ。
そんな改悪情報を一旦リセットして見てみると、 なかなかいい感じの映画だ。 もう若くはない男女の微妙なニュアンス、 NYっぽさも味わえる小品といったところ。 元バンドマンで今はCMの音楽を作ったりしている男。 力作の曲が気に入られなかったり、 パッとしない毎日。 彼女との関係も、 おやすみ前に i love you / me too の一言を交わす程度になり、 何かと干渉体質の彼女をウザく感じ始めてもいる。 そんなとき夢に絶世の美女が現れる。 この役は、 またしてもペネロペ・クルス! 下の2枚目のカットなんて刺激的だ。 彼女に会いたくて 'リアルな夢を見る' 講座に通ったり、 窓に防音パネルを貼ったりして、 現実はそっちのけになる男。 しかし現実に彼女は存在していた。 彼女はヨーロッパから来たモデルで、 どこかで見たイメージが作用して夢の人物になったのか。 今は代理店マンとなったバンド仲間の紹介で、 生身の彼女に会えることになるのだが・・
ダニー・デビートもひさびさだ。 夢の世界に逃避してしまった先輩として、 リアルな夢を見る方法を男に指南するのだが、 けっして奨励しているわけではなく "俺みたいになるな" と言う。 渋めの展開だが、 いちおうはラブコメの体裁だからハッピーエンドを予想していた。 だが全く違うショッキングな結末。 グウィネス・パルトローの弟さんの監督デビュー作とのこと。 なかなかセンスのいい監督ではないだろうか。 こういう微妙な作品ほど、 後々まで印象深く残ったりするものだ。 最近では 「shopgirl」 「10 Items or Less」 「ヘンリー・プールはここにいる」 のようなテイストと言える。 そのへんが好きな人は邦題に惑わされずに借りるべし。
恋愛上手になるために THE GOOD NIGHT
(2007アメリカ・イギリス・ドイツ) 日本公開2008
監督 ジェイク・パルトロー 公式サイト&トレーラー
ペネロペ・クルス グウィネス・パルトロー マーチン・フリーマン
ダニー・デビート サイモン・ペッグ
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