夏にリバイバル公開された企画そのままにDVD化されてきた2本の短編。 童心とか詩情とか、 そんな感じで評価されているのだろう。 だからきっと気に入るはずだと自分では思っていたが、 違ってた。 トリュフォーが当時、 ラモリスをひどくこきおろしたという話を聞いたが、 わかる気もする。 童心にも二通りあるのだろう。 素朴な少年の心と、 不良少年の心・・
それよりCGなどのない時代、 よく撮ったなと感心した。 生き物のような風船もそうだが、 野生の馬は存在感があった。 ロン毛の馬と少年はよく似ていて、 やさしい映画かなと思ってたら、 いきなりウサギを丸焼きにしたり^ ^ 意外にスペクタクルではあった。
カンヌで賞をさらって華々しくデビューした割りに、 その後は寡作なラモリス監督だが、 最後まで風船と空にこだわっていたようだ。 'パリの空の下' で生きるより、 空の上、 あるいは人と馬が仲良く暮らせる海の向こうの理想郷を目指した人なのだろう。
赤い風船 Le Ballon Rouge (1956フランス) 35min
監督 アルベール・ラモリス
パスカル・ラモリス
カンヌパルムドール アカデミー脚本賞
白い馬 Crin Blanc (1952フランス) 40min白黒
監督 アルベール・ラモリス
アラン・エムリー
カンヌグランプリ 公式サイト&トレーラー
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別エントリーにて 「赤い風船」 へオマージュ
「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」
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