見たら燃やす？ ｢バーン･アフター･リーディング｣

コーエン兄弟最新作ということで期待も高いが､ 今回は完全なコメディ｡ ブラックというほど苦くもないが､ あ〜あ､ と言った後､ クククッと笑ってしまうようなコーエン流のコメディ｡ クルーニー､ ピット､ マルコヴィッチの三勇もさることながら､ 全身美容整形を計画する女役のフランシス･マクドーマンドが強力だった｡

CIAをクビになった男､ 中年女キラー､ スポーツ･ジムのあんちゃん･･ 普段はつながりのない男たちに見えない関係が生まれ､ 事態は思わぬほうへ転がっていく｡ 本作でのブラピは若造扱いで､ デビュー当時のようなキャラ｡ 年取らないね､ この人も｡ ｡ コワモテの男たちは見かけに反していつも情けない行動に走り､ 対してマクドーマンドら女はたくましい｡

俯瞰から始まり俯瞰に終わるのは､ 無意味な物語をくり広げる人間への､ 神の苦笑いを示唆するものだろうか｡ いずれにしても今回は '趣味で撮りました､ ほんの息抜きです' って感じの映画ではあるが､ 乞うご期待！
　




バーン･アフター･リーディング Burn After Reading
(2008アメリカ･イギリス･フランス) 日本公開2009.4/24予定
監督 イーサン＆ジョエル･コーエン　
ジョージ･クルーニー　フランシス･マクドーマンド　ブラッド･ピット　J･K･シモンズ
ジョン･マルコヴィッチ　ティルダ･スウィントン　リチャード･ジェンキンス

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