12.05.2008

あなたのシャワーシーンは大丈夫か 「セルラーシンドローム」



タイ式ホラーもいくつか見たが、 これはしっとり系。 動画サイトに隠し撮りを投稿されたことで、 少女が自殺、 それを発端に惨劇の連鎖が始まる。 ネット社会を悲観する内容ではあるが 「神様のパズル」 でも同様の展開があり、 カメラケータイが当たり前になった今、 あなたもいつ何時こういう目に合わないとも限らない。 動画や画像だけでなく、 さまざまなサービスが情報漏洩の危険と常に隣り合わせにあるわけだ。

アジアで唯一、 被・植民地化という経験のない国が日本とタイだそうだが、 ビルのある街並みは想像以上に日本とよく似ている。 出演者の顔がちょっと濃いくらいしか違いを感じないとも言える。 伝統文化を描くとまた違ってくるだろうが、 現代を描こうとすると良くも悪くも同じベクトルが現れて、 あらためてアジアという文化圏が浮上してくる気がする。 製作者がもっと行き来して、 アジアを股にかけるような映画プロジェクトが増えてくれば面白いのではないかと思うのだが。

とは言いながらも最近のニュースを見て、 タイの政局がいまひとつよくわからないので調べてみたが 'こどもアサヒ' がいちばん詳しかった^ ^ 
混迷するタイの政局 どうなってるの



セルラーシンドローム Video Clip (2007タイ) 日本公開2008
監督 パークプーム・ウォンチンダー タイ式☆シネマパラダイス 
パウポン・テープハサディン・ナ・アユタヤー ガームシリ・アーシラルートシリ 
ナッタポン・テーンカセーム 
セルラーシンドローム [DVD][DVD]

 マーキュリーマン [DVD] アルティメット・エージェント [DVD]

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12.04.2008

自己パズル 「アフタースクール」



自分で作ったパズルを解く、 あるいは数学の証明問題をうなずきながら、 よってこれとこれはイコールだから・・ なんてことが好きな人向けかな。 理系ムービーだ^ ^ 物語とか、 詩情とか、 リアリティとか、 反骨精神みたいなものを介さない映画もまた映画なり。 ただ、 人間疑り深くなるとダメで、 というか既に引っかけ問題だとわかってしまっているので、 まあそれほどは楽しめなかったかなあ。 次回作は欺すと見せかけてストレートな作風にしてみてはどうか。

"学校がつまらないんじゃない、 つまらないのはお前だ" このセリフはけっこうカッコよかったけどね^ ^


アフタースクール (2008日本) 公式サイト&トレーラー
脚本・監督 内田けんじ 
大泉洋 佐々木蔵之介 堺雅人 常盤貴子 田畑智子 北見敏之 山本圭 伊武雅刀
アフタースクール [DVD][DVD]
おすすめ平均
stars冷えたコカコーラ
stars騙されているのは誰だ?内田監督のセンスに脱帽。
starsわかるかなぁ〜 (笑)
stars次から次へ仕掛けの連続
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アフタースクールへようこそ!—映画『アフタースクール』OFFICIAL BOOK (Gakken Mook) CUE DREAM JAM-BOREE 2008 [DVD] あの日、 僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった-カウラ捕虜収容所からの大脱走- ノーカット完全版 [DVD] DVDの1×8いこうよ!(3)YOYO’Sが映画祭!?in夕張の巻 運命じゃない人 [DVD]

12.03.2008

血しぶきパロディ! 「キル・ブル」



北欧って、 けっこうおバカ度高いんだなと思う今日この頃、 そこへまたこんな一作。 ノルウェーのサシャ・バロン・コーエンでありましょうか、 「キル・ビル」 の他に 「タイタニック」 なども混ざっておりますが 「トロピック・サンダー」 とは違う正統派 ? 低予算作品^ ^ 途中からギャグを忘れてマジになってるようなところもあるスプラッター・パロディ! 2009.2/11 発売&レンタル開始


キル・ブル 〜最強おバカ伝説〜 KILL BULJO (2007ノルウェー) アルバトロス 
スティッグ・フローデ・ヘンリクセン トミー・ウィルコラ(監督兼) 

あははははは・・ 「今日も僕は殺される」



ヘルレイザー」 と 「マトリックス」 を足して3で割ったような・・ 2で割るのではないところがポイント^ ^ 他にも何か混ざってるかもしれない。 "今日死ぬと思って生きろ、 永遠に生きるつもりで夢みろ" みたいなメッセージはいいんだが、 ちょっとばかり盛り上がりに欠ける。 相手が弱すぎるんだろうな、 煙のゴーストも恐くない。 自分だったら、 もうワンアイディア加えるね、 ガイコツ君に 「黄金バット」 のような "あははははははははは・・" って笑い方をさせるのだ。 あれは恐いよ^ ^

今日も僕は殺される THE DEATHS OF IAN STONE (2007) 日本公開2008
監督 ダリオ・ピアーナ 公式サイト&トレーラー 
マイク・ヴォーゲル ジェイミー・マーレイ クリスティーナ・コール 

12.02.2008

男の価値は 見た映画では決まらない 「ディア マイ ファーザー」



誰も目をつけてくれなかったようで、 未公開に終わっているが、 一級の作品だ。 解説には "移民一家の困難と愛" とある。 確かに1960年にドイツからオーストラリアへ移住してきた家族と友人たちの物語ではあるが、 移民としての苦難が具体的にどのようなものかは描かれているように思えない。 苦難はすべて、 天使でも悪魔でもある一人の女に端を発している。 それは少年の母であり、 少年の父の妻であり、 父の親友の弟の恋人。 一時期の特殊な状況への考察ではなく、 普遍的な人生の物語として現在にコミットする内容となっている。

アメリカでなくオーストラリアへ移住してしまったことに愚痴をこぼすシーンなんかもあるくらいだから大変には違いなかったのだろう。 しかしその大変さはフィジカルではなくメンタルな大変さとして大前提のように置かれているだけで、 赤茶色の風景のなかで暮らすことに思いを馳せてみるが、 ある意味では現在と変わりない。 もうすぐ中学へ上がる年齢の少年は原作者自身であり、 映画も少年の視点で描かれる。 どうしてこの映画を見ようと思ったかというと、 このバイクの父と少年のポスターに何となく惹かれた、 それだけのことだったがハズレではなかった^ ^

オープニング、 少年と父は男同士で朝食を食べる。 殺風景で、 それでいて落ち着く朝のひととき。 みんなに 'ジャック' と呼ばれる父に、 少年は尋ねる。

 "なぜジャックと?" すると父は意気揚々と答える。
 "ロミュラスじゃ発音しにくいだろ"

後になって突然、 母らしき人が現れる。 何だろと思ったら、 すでに別の男のもとにいるらしい。 それでも父は妻が戻るのを待ち、 少年はときおり母との甘美な時間を過ごす。 街の少女が聴いているのはジェリー・リー・ルイスのロックンロールだが、 母の音楽の好みはスイートな年代物のポップス。

経済的な無理を承知で、 息子を寄宿舎のある立派な中学に入れる父。 ほどなく父親違いの妹が生まれ、 両家族にも不思議な交流が生まれるが、 母は貧しい暮らしにもかかわらず高価なドレスを買い、 相変わらずあちこちの男に色目を使い、 息子の中学にも訪ねてくる。 息子を呼び出したカフェ、 ジュークボックスで好きな曲を選んだあと、 母は言う。

 "私、 工場で働く人になっちゃった 信じられる?"

少年は複雑な表情で母を見て、 母のダンスの誘いを断る。 少年は先生に、 こんど母が来ても会えないと伝えるよう頼むが、 それが最後に見た母の姿となる・・。

もう1本気に入ったセリフを紹介して終わることにする。 少年は父の仕事の手伝いで街にやって来るのだが、 仕事に飽きて言う。

 "映画 見てきていい?" すると父は答える。
 "男の価値は仕事で決まるんだ 見た映画じゃない"



ディア マイ ファーザー (2007オーストラリア) 日本未公開 
ROMULUS, MY FATHER official site 
原作 レイモンド・ガイタ 監督 リチャード・ロクスバーグ 
エリック・バナ フランカ・ポテンテ マートン・ソーカス 
コディ・スミット=マクフィー (レイモンド少年役)

12.01.2008

自分、探しません 「百万円と苦虫女」



"自分探しなんてしなくても、 自分はイヤでもここにいる" ・・ 同感!
"誰も自分のことを知らない場所に行って暮らしたいと思ったことは?"
 ・・ はい、 あります^ ^

いいコンセプトだし、 注目のタナダユキさんだし、 オリジナル脚本だし、 蒼井優だし・・ で、 もっと早く見たかったけど、 今ようやく見たわけだ。

まあ、 予想以上に微妙かな。 。 監督いわく '蒼井優がこれまでに演じたなかで最も地味な役' を与えたそうだが、 それでも可愛い。 今回の彼女は、 腕の細さが印象的だった。 そこだけヘンにリアルだった。 ほかにもピエール瀧がヘンに上手かったり、 笹野高史のマイクパフォーマンスはアドリブらしいが強力!と、 見どころはいろいろあるが、 「モル」 ほどスペシャルな '何か' を感じなかったのも事実。

100万円貯まると別の場所へ引っ越していく女というプロットは、 いろんなエピソードを乗せていけるし、 オリジナル脚本ならではの展開になりそうで期待大だったが、 あまりハッとすような物語は拾い上げられておらず、 結局、 やりとりの可笑しさだけに終始してしまった気がしなくもない。 とくに後半、 誰かが書いていたが "メシ、 つくってくれない?" は確かにイマイチだな。 森山演じる学生のアパートもあまりに一昔前の雰囲気で、 女の子が来たのであわてて片づけるパターンも、 いかにもすぎる。 ホームセンターでバイトしていてもインテリアのイも気にかけないのかな・・ このあたりで '流転' のコンセプトに神田川的な貧乏くささが混じって一気に醒めてしまう。

そうは言ってもエンディングなどは可愛くまとめてくれるし、 '人生、 そんなに上手くはいかないよ' という感じは素敵。 もっと弾けた '何か' は、 タイトルからして弾けていそうな次回作に期待することにしよう。


百万円と苦虫女 (2008日本) 公式サイト&予告編
脚本・監督 タナダユキ 
蒼井優 森山未來 ピエール瀧 笹野高史 
百万円と苦虫女 [DVD][DVD]

 純喫茶磯辺 [DVD] 歩いても 歩いても [DVD] 蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ DVD-BOX 蒼井優 2009年カレンダー たみおのしあわせ [DVD]

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あなたのマニフェストは? 「もしも私が大統領だったら・・」



毒舌コメディアンが冗談半分で大統領選に立候補、 討論会では民主党・共和党の候補をなじり倒すが、 それが有権者の共感を呼んで当選してしまう・・ だが開票結果はコンピュータの集計エラーだった、 という落ちもついている。 未公開のDVDスルーながらタイムリーかなと思い、 見てみた。

政治批判は意外に控えめで、 むしろ後半からの、 投票コンピュータのバグを隠蔽しようとするIT企業とウソが許せない女性プログラマーの攻防、 こちらのほうに力点がある。 やがて、 次期大統領となったコメディアンも事実を知ることになるが、 その後でどういう行動に出るか。 ここが見せ場になっている。 ウィリアムズはもちろん、 ローラ・リニー、 クリストファー・ウォーケンが好演する、 さわやかな作品だ。

もしも私が大統領だったら・・ Man of the Year (2006) 日本未公開
監督 バリー・レヴィンソン 
ロビン・ウィリアムズ ローラ・リニー クリストファー・ウォーケン 
[DVDはレンタルのみ]