組合をつくろう、 などと今どき勇ましく演説をぶつ青年。 応援に駆けつけたのはなぜかチアガール。 しかしその会社は彼の父親が経営する会社・・ この微妙なノリに、 面白いのかコレ? ・・カナダ映画だし、 と思いつつ見た。
ユダヤの家系にも関わらず、 青年は父親をナチ、 ファシストと呼び、 自分はトロツキーの生まれ変わりだと考えている。 じゃあお前も秋からはトロツキーと同じように公立の高校へ通え、 ということでパブリックスクールへ。 高校3年にして初めて通う公立校。 カナダだから制服があるようで、 でも日本と違い、 私立よりも風紀にうるさかった。
ピアスや服装の乱れで居残りというような校風に革命家の血が騒ぐ。 ダンスパーティを主催するだけの生徒会に入るや、 挑戦的な行動を起こし、 声を上げる。 このあたりから予想外に面白くなる。 教師側が押さえつけとけばいいクズと規定した生徒たちも、 俺らは無関心じゃなく退屈なだけ、 ということで乗ってくる。 悪乗りしてマルコムXや中国共産党、 イスラムの革命の同志などにコスプレしてダンスパーティに集まるあたりはけっこうシビれる^ ^
一方で、 運命の年上の女アレクサンドラ (トロツキーの妻と同じ) を追いかけるというラブ方面もあり、 独特の 'ゆるアグレッシブ' なノリで攻めてくる。 ようするに青春ものではあるが珍しく硬派で、 最後はクーデターへともつれ込む。 現在は弁護士となっている かつての反戦の旗手までもを巻き込み、 プチいちご白書でも見ているような? スコット・ピルグリムのような (でもこちらのほうが先) 微妙なハズレ方が熱い映画だった^ ^5年近く前の作品ながらいまだDVDスルーすらされる気配はない。 いつかどこかで乞うご期待!
The Trotsky (2009カナダ) 日本公開未定 (東京国際映画祭でのみ上映・観客賞)
監督 ジェイコブ・ティアニー
ジェイ・バルシェル エミリー・ハンプシャー リッキー・メイブ
リアーヌ・バラバン ソウル・ルビネック
輸入盤 [Blu-Ray] powered by G-Tools |
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