7.16.2013

進撃のゾンビ 「ワールド・ウォーZ」



ブラピでゾンビ、 とは意外な取り合わせ。 さらに監督もマーク・フォースターとなればゾンビは飽きたなと思いつつも、 いちおう見てみようかなという気にはなる。 タイトルはかっこいいが、 国家間の戦争ではなく人類対ゾンビというニュアンスか。

国連の調査官を引退した髪長めのブラピとその家族は突如、 異様な事態に巻き込まれる。 パニックの様相はリアルかつ、 なかなかの迫力。 何とか争乱を抜け出すも、 再び調査の任をまかされる。 何が起こっているのか、 原因と解決策を探りにアメリカから韓国へ、 そしてイスラエル、 イギリスへと。 しかし原因はわからず、 ただ事態をしのぐ策だけは手に入れられそう。

イスラエルはさまざまな苦難を乗り越えてきた民族的歴史から、 従来の多数決による決定に改良を加えていた。 そのことでいち早く事態に対応、 国境に高い壁を建設してゾンビの侵入を防いだのだ。 このあたりは 「進撃の巨人」 からパクった印象を受ける。 あるいはオマージュか。 。

ゾンビと言えばスローな動きが身上だったが、 一時期から素早い動きのものが登場した。 この作品では周囲に生きた人間がいないときゾンビはスロー、 しかし獲物を発見すや否やワイルドになるというハイブリッド型だ。 音に反応する、 倒すには頭部を破壊する、 噛まれたらすぐその部位を切り落とすとゾンビ化を防げるなどは従来通り。 ブラピの奥さんが心配で鳴らしたイリジウム携帯で作戦隊長がえらい目に合う^ ^

ゾンビ発生の原因は明らかにならないが、 ゾンビに囲まれても襲われない者がいることがわかり、 そこから当面の対応策を導き出す。 後半のWHOの研究施設でのシーンは、 それまでのパニック映画風、 戦争映画風、 進撃の巨人風と打って変わり、 オーセンティックなゾンビものとしてトリを飾っている。 現実の災害が解決したと言えないこの国でも、 ブラピが演じる調査官のような状況分析と対策模索の姿勢はさまざまな示唆に富んでいると言えるだろう。 メジャー作品でもゾンビものはやはりゾンビものかなという印象ではあるが、 乞うご期待。



ワールド・ウォーZ World War Z (2013) 日本公開8/10 公式サイト・予告
監督 マーク・フォースター 原作 マックス・ブルックス 
ブラッド・ピット ダニエラ・ケルテス ファナ・モコエナ ミレイユ・イーノス 
デビッド・モース モーリッツ・ブライブトロイ ジェームズ・バッジ・デール 

5 コメント:

匿名 さんのコメント...

巨大の壁を築き敵の侵入を防ぐのは昔から西洋からあります
進撃の巨人が元とは思えませんが
欧米人から見たら「進撃の巨人」がパクリだと言われますね

匿名 さんのコメント...

原作はワールドウォーZが先なんですが…

kiona さんのコメント...

>匿名さん
ありがとうございます。Zの原作が2006年の発売で進撃が2009年以降ですから、Zが3年ほど早いわけですね。失礼しました。

日本のアニメはグローバルだから、もしやと思いましたが、これに関しては影響していないんですね。

匿名 さんのコメント...

>これに関しては影響していないんですね

このコメントは、まるで欧米創作物が日本のアニメを盗作しているような印象を受けます
文化慣習が180異なる環境で生まれた創作物を
こじつけで盗作扱いするのは、その国の人間に対して失礼だと思ういます

kiona さんのコメント...

「印象を与えた」のなら謝ります。しかしこれはあくまで、自分の感想です。自分の認識の浅さが露呈されているだけですので笑ってやってください。

また「欧米創作物」「日本のアニメ」全般を言っているわけでもなく、いいものも悪いものも相互に影響を与えるとは思うのですが、盗作とか目くじらを立ててるわけではなく、あくまで自分が見た順番によって被ったという感想文にすぎません。

見た人がそれぞれに感じ考えればいいかと思います。「その国の人間に対して失礼」も承知しています。できるだけ失礼がないよう今後を気をつけます。