6.22.2013

ジュマペーラ・オバマ 「インベーダー」



下のトレーラーがインパクトあったので見てみた。 トレーラーはそのまま本編の冒頭部分なのだが、 タイトルやスチールからも低予算のSFかと勘違いしつつ見た^ ^ しかしインベーダーとは宇宙からの侵略者ではなく、 違法入国者を指していた。 アフリカから貨物船か何かに潜んで、 ヌーディストビーチにたどり着いたということらしかった。

ベルギーのヘント国際映画祭ではグランプリを獲得しているらしいが、 その割に情報量が少なく、 ある種の不遇な作品と言える。 必死に探し当てて見るほどの作品とも言えないが、 体一つで異国へ渡り、 何らかの空自信はあった男に、 何も持たないただの異邦人にすぎないという事実が、 じわじわとその体に浸透していくかのような寒々とした視線は悪くはなかったように思う。 やがて男は真のインベーダーになるかのようなところで映画は終わる。

その男アマドゥは悪徳な斡旋業者の元を抜け出し、 一人の裕福そうな女の後をつける。 夜の街を徘徊して戦略を練る。 しかし戦略などあるはずもなく、 裸一貫の挑戦はあえなく破れる。 行き場を失った野心と希望は男を殺人者へ、 そしてインベーダーへと変えていく。

男はその女アニエスに名前を聞かれ、 オバマと答える。 このアホくささをどう捉えていいものかわからないが、 もう一歩踏み込めば、 もしかしたら21世紀の 「タクシードライバー」 になれたかもしれない。 褒めすぎかな。 。 まだ若い監督のようなので、 ま、 めげずにガンバってほしい^ ^ 邦題はせめて " ジ "・インベーダーにして。 それと、 今どきボカシはやめて^ ^



ザ・インベーダー L'envahisseur / The Invader (2011ベルギー) 日本未公開
監督 ニコラス・プロヴォスト 
イサカ・サワドゴ ステファニア・ロッカ 
[DVDはレンタルのみ?]

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