5.07.2013

目には目を、暴行には肛門を 「7DAYSリベンジ」



8才の娘が暴行・殺害され、 犯人はすぐにみつかりDNA鑑定でもクロとなる。 しかし収監されても25年だろうという予定調和に納得のいかない父は、 犯人を拉致、 山小屋に監禁してイタぶり、 7日後の娘の誕生日に殺そうという復讐計画を実行。 娘の死体は痛々しいリアリティがあって、 王道の復讐ものながら、 これはイケるかもしれないと思って見た。 ところがどっこい。 。

前半は静かなトーンで淡々と進み、 うちの娘も気をつけないと、 などと思いながら見る。 しかし監禁してからはダラダラとビールばかり飲んで、 思い立ったようにハンマーを犯人のひざに振り下ろしてみたり、 チェーンでムチ打ったり、 父は医者なのでメスを取り出して、 いよいよかと思えば何を考えたか人工肛門をつける手術・・ は?

逆探知回避のシステムを入れて、 余裕で警察に電話してきたりするが、 最後の殺すという計画は実行できず、 また自殺もしない。 強盗に妻を殺された刑事は共感を持ってこの父親を追うが、 刑事の顔を見たとたん父は "殺さなかったよ" などといい子ぶって話す。 じゃあ何だったんだ? 人工肛門をつけるだけの復讐劇なんて話にもならない。 何でまた人工肛門なんだ? 7日という設定すら何の意味もない。 ん? カナダ映画だったか・・ フランス語圏はとくにヌルいのか。



7DAYSリベンジ LES 7 JOURS DU TALION (2009カナダ) 日本未公開
監督 ダニエル・グルー 
クロード・ルゴー レミー・ジラール 

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