2.23.2013

二日酔いにはXXX、いいクスリです 「フライト」



予備知識なしで見たので、 会社か政府の陰謀をパイロットが暴くような話と勝手に思ってた。 ところがまったく違って、 キャッチにある通り 「彼はヒーローか犯罪者か」 ・・ 答えはどちらでもあり、 どちらでもない。 ただの人間だったということか。

朝、 あと数時間でフライトというパイロットはまだホテルの部屋で乱れている。 それでもいざ飛び立ったらシャキっとして、 乱気流を切り抜けたりする。 しかしその後、 さらに致命的なトラブルが発生、 操縦不能となって飛行機は急降下。 普通だとこのまま・・ というところ、 彼の荒技によって不時着を遂げる。 102名中96名が生還という奇跡を起こす。

墜落しかかっている飛行機での彼の冷静な対処ぶりが非常にカッコいいのだが、 彼が病院のベッドで目覚めてからは雲行きが一変する。 彼には飲酒運転ならぬ飲酒飛行、 さらにはドラッグ使用の疑いがかかっていた。 そしてそれは疑いではなく、 事実だった。

調査の結果、 事故の責任は会社側の整備不良であることが明白になったが、 彼がアルコールとクスリ漬けであったことは状況をややこしくする。 旧友や弁護士に助けられながら諮問会を切り抜けようとする彼であったが・・。

ベテランのパイロットともなるとこんなものか、 という出だしだったし、 窮地に陥ったときの冷静さがあまりにカッコいいので、 まさかその後そんな展開になるとは予想だにせず、 なかなか面白かったし、 ワシントンの演技力も再確認したが、 やはりその後の進行のなかでもそれほどアル中に見えず、 きれいな終わり方ではあるがカタルシスはあまり感じない。 つまりこの間の葛藤の描き方が不十分なんだろうな。 あなたのハートには何が残るでしょうか。 乞うご期待。


フライト Flight (2012) 日本公開2013.3/1 公式サイト・予告
監督 ロバート・ゼメキス  象のロケット 
デンゼル・ワシントン ケリー・ライリー ドン・チードル 
ブルース・グリーンウッド ナディーン・ヴェラスケス 
タマラ・チュニー ジョン・グッドマン 

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