
カナダ映画というと一線落ちしたイメージを持ってしまっていたが、 強烈なものが現れた。 なぜかアメリカンという言葉を冠して。 監督は劇中にも登場するツイン・シスターズで、 単純にホラーと言ってしまえない感覚を散りばめる。
メアリー・メイソンは外科医の卵。 素行は悪いが心は清く、 そして腕がよかった。 金が入り用になり、 バイトにと飛び込んだストリップ小屋で、 いきなり実習が待ち受ける。 そのキモの座った手術っぷりが評価され、 スプリットタンを始めさまざまな人体改造から性転換まで、 裏手術の依頼があまた舞い込む。
しかし大学のエロ教授に誘われたパーティでクスリを飲まされ、 レイプビデオを撮影される。 彼女に魅了されるストリップ小屋の面々に頼んでこのエロ教授を拉致、 講義の習得ぶりをたっぷりと披露する。
ストーリーはざっとそんな感じだが、 アングラなディテールと微妙なコミカルさで 'こわいもの見たさ' を満喫させてくれる。 ヒロイン キャサリン・イザベルのキュートなSっぷりもいい。 しいて言えばエンディングにもう少し凝ってほしかった気もするが、 今後、 一部で話題となるであろうカルトな魅力を持った作品。 日本公開は完全未定、 乞うご期待。




アメリカン・ドクターX American Mary (2012カナダ) 日本公開未定
脚本・監督 ジェン&シルヴィア・ソスカ
キャサリン・イザベル アントニオ・クーポ デビッド・ロブグレン
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