12.08.2012

屋根裏の8mm SINISTER



IMDbなどでは評価の高い新作ホラー、 ポスターのビジュアルもいい感じなので見てみた。 スティーブン・キング味のサイコ・サスペンスといった感じで前半は悪くなかったが、 ゴーストが登場するようになって急に恐くなくなった^ ^ なぜなんだろうね、 造形にこだわりがなさすぎるのか。

一時期は脚光を浴びたものの、 売れなくなった作家が家を売って片田舎に引っ越してくる。 前の学校に戻りたいと文句を言う子どもたち。 今度こそヒットを飛ばして家を買い戻すからと娘に誓い、 今日も書斎にこもる父。 彼が書く本は実際にあった事件を扱うもので、 模倣犯が現れて問題となることもあった。 今回 引っ越してきた家も、 安かったというだけでなく次回作のテーマとなる 'いわくつき' の家だった。

彼は屋根裏で何本もの8mmフィルムを発見する。 それは実際の殺人を記録したもので、 しかも "首吊り" "バーベキュー" など不気味な殺し方ばかり。 古いものは60年代にさかのぼる。 夜ごと8mmを映写し、 テレシネしてMacに取り込み、 疑問を書き連ねていくと、 別の場所で撮られたと思われる各事件はすべて未解決で、 しかも繋がりがあることがわかる。 ミスター・ブギーと呼ばれる男の存在と謎のマーク。 事件にはカルト教団が関わっているとも推測された。

しかし、 この辺りから家にはゴーストの出没が頻繁になり、 それは恐らく犠牲となった子どもの幽霊らしく、 事件の謎を暴いて本にしたいという野望と、 幽霊の影響でおかしくなる家族の安否とが量りにかけられる。 やがて作家はこの家を出ようと決心し、 夜中に大急ぎで荷物をまとめるが・・

イーサン・ホークが年期の入ったソツのない演技を見せ、 不気味な8mm映像は上出来、 プロットも悪くないように思うが、 なぜか後半からつまらなくなるのが惜しいところ。 いつかどこかで、 乞うご期待。

(追記2013.2/28)限定不足な邦題が付いて公開決定。 フッテージものっていっぱいあるのに今さら。




フッテージ SINISTER (2012) 日本公開2013.5月予定 公式サイト
監督 スコット・デリクソン 
イーサン・ホーク ジュリエット・ライランス ジェームズ・ランソン 
フレッド・ダルトン・トンプソン 

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