11.10.2012

ブリスの問題 TROUBLE WITH BLISS



DVDでのフォローが続く。 本作はそれっぽい邦題がついてDVDスルーされている日本未公開作品ながら、 悪くない小品。 さりげなくNYしているとも言えるし、 シリアスでコミカルな、 ありがちな日常、 あるいは ありえない日常の一コマを切り取った作品は、 派手なメジャー作品の裏でいつの時代も作り続けられる。

モリス・ブリス (bliss=至福) は35歳になっても親のスネかじりな恥ずかしい男だが、 貧乏人の子で独立心が薄いとスネかじりと呼ばれるだけで、 同じく独立心の薄い富豪のご子息は二世と呼ばれる。 そういう意味で成熟した社会では、 みなスネかじりかもしれない。

ブリスはスネかじりのくせに、 邦題の通り意外と女にモテる。 風来坊はどこか違って見えるのかもしれないし、 心の隅にはいつも現状に安住できない切迫感をかかえているから、 悩み多き乙女を引きつけるのかもしれない。 レコード店では女子高生からちょっかいを出され、 同じアパートの東洋系からも誘われる。 ひょんなことから、 ホームレスの振りをしてサバイバルゲームを楽しむ富豪の娘のハートを射抜いてしまったかもしれない。

ブリスの母はギリシャ系で、 彼が14才のときに死んだ。 ピーター・フォンダ演じる父と二人きりで暮らし、 部屋の壁には地図が貼られ、 母の故郷であるギリシャを始め、 世界各地を旅する計画はあるが、 実行された試しはない。 それより問題は女子高生。 奇遇にも旧友の娘だったのである。 奇遇などとは言ってられない。

さらにアパートの東洋系には夫がいるし、 富豪の娘にも別の運命の人が現れる。 ようするにモテていたのでもモテ期でもなく、 無害そうだったから ちょっと絡んでみただけのことだったのだろう。 ブリスは叔母がギリシャにいることを知り、 初めて旅行の計画を実行に移す。

とつとつと見れて面白かったが、 女子高生役のブリー・ラーソンのTバックのヒップがやや垂れ気味だったのは残念^ ^ まさか替え玉じゃないだろうな。 ぼーっと見てたので、 お父さんがビーター・フォンダという認識がないまま、 誰かに似てるなとずっと思ってた^ ^




ダメ男がモテる本当の理由 TROUBLE WITH BLISS (2011) 日本未公開 
監督 マイケル・ノウルズ 
マイケル・C・ホール ブリー・ラーソン ルーシー・リュー 
サラ・シャヒ ブラッド・ウィリアム・ヘンケ クリス・メッシーナ 
ピーター・フォンダ 

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