10.15.2012

信仰としての釣り 「砂漠でサーモン・フィッシング」



最近なぜか、 微妙売れっ子のユアン・マクレガーと、 素敵なお姉さんエミリー・ブラントが共演する微妙な作品。 中東の富豪が砂漠を灌漑によって鮭の漁場にしようという計画を持ち出し、 これに狩り出される魚博士と女プロジェクトリーダーのロマンスといった内容で、 サイモン・ボーフォイ (脚本) っぽいと言えば ぽいし、 ラッセ・ハルストレム (監督) っぽいと言えば ぽい。

ありえないことに挑むことの意義や、 科学と信仰、 あるいは愛、 民主国家と王国の対比の中で、 現在の価値の転換を図る見事な作品・・ と言いたいところだが、 どのへんが微妙かと言うと、 出てくる人がみなエリートで、 何かにつけ命令系統で動く構図とか、 シャイでいい人な博士の描ききれない恋心と言うか。 すべてにおいて、 はい さようでございますか、 という感じ。

そうだな、 たぶん世界をまたにかける商社マンとか (いるのかな、 まだ) 本気で世界を憂う若手官僚が見たら面白いのかもしれない。 自分的に意外と印象に残ったのが、 エミリー・ブラント姉さんはもちろんだが、 アムール・ワケドという人が演じるイエメンの富豪。 この人がヘンにカッコ気持ち悪く、 それでいて懐の深い、 どこかの男前の若社長のようで、 それも有り余る富の成せる技か、 でも少しはこうありたいとも感じた^ ^ まあこんな感想も微妙で、 すぐにバタバタした日常に中で消し飛んでしまうとは思うが。 。 乞うご期待。


砂漠でサーモン・フィッシング (2011イギリス) 日本公開2012.12/8 公式サイト・予告
Salmon Fishing In The Yemen  象のロケット 
監督 ラッセ・ハルストレム 
脚本 サイモン・ボーフォイ 原作 ポール・トーディ 
ユアン・マクレガー エミリー・ブラント クリスティン・スコット・トーマス 
アムール・ワケド 

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