7.15.2012
ハイスクール・ララバイ Some Guy Who Kills People
どことなく社会派なタイトル、 それとは裏腹にユーモラスなトレーラー、 そのあたりに引かれて見た。 ジョン・ランディスなども製作にかかわっているらしい。 いじめと復讐の物語だが、 最後にどんでん返しが用意されている。
ハイスクール時代にいじめられていた男、 34才になった今も忌まわしい記憶にうなされる。 彼はアイスクリームパーラー勤め、 未婚、 母と暮らしている。 彼のスケッチブックには復讐の殺戮シーンが綴られている。
と、 ここまではシリアスに進むが、 突然11才の少女が登場、 実は彼の娘だったという展開になる。 娘は母や義父との生活に嫌気がさし、 父の居場所を聞き出し訪ねる。 戸惑う父、 だが娘とは馬が合った。 娘は父や祖母、 祖母のボーイフレンドである保安官と暮らすようになる。 娘の存在は彼らの世界を明るく変えていった。 事件が明るみに出るまでは。
男の同級生が次々と惨殺される。 娘は夜に一人出かける父の後をつける。 保安官は事件の関連性に気づく。 植え付けられた憎しみは簡単に取り除けない。 娘におやすみを告げ毛布を掛けてやる安らかな日々は終わろうとしていた。
いま日本で報道されている悪質ないじめ事件の前には、 絵空事のように映る作品ではある。 父と娘にフォーカスした部分をもっと見たかった気もするし、 パパの新しい彼女ルーシー・デイビスなどは余分だったかもしれない。 ケヴィン・コリガンは好演、 利発な娘は可愛く、 ひさびさに見るカレン・ブラックは画面をぴりっと引き締めていた。 日本公開はなさそうだが、 DVDとなった際にどんな邦題が付くかは乞うご期待。
人を殺す奴(原題) Some Guy Who Kills People (2011) 日本公開未定
監督 ジャック・ペレス 脚本 ライアン・A・レヴィン
ケヴィン・コリガン バリー・ボストウィック アリエル・ゲイド
レオ・フィッツパトリック ルーシー・デイビス カレン・ブラック
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