4.03.2012

動物園を買った! 「幸せへのキセキ」



「動物園を買った」 ?! というタイトルと上のキレイなポスター、 監督はキャメロン・クロウということで並々ならぬ期待を持って鑑賞。 総じて優しい作品だったが、 エサ代の膨大な請求書など動物園という特殊な空間の運営が垣間見れて面白い。 "Whatever" (どうでもいい) は20世紀で終わり、 というセリフが象徴するように、 新しい人生観に触れた気にもなる。

しかしまたしても邦題には苦言を呈さなければならない^ ^ 何だ、 その古くさいカタカナ使いは? 動物園を買うという驚きをすべてゴワサンにして、 それらしくまとめて終わり? 携帯よりも何よりも、 こういうセンスにガラパゴスを感じるなあ。 映画ファンたるもの、 こういうものはキッパリ拒否していこうよ^ ^

実話ベース。 妻を亡くした夫、 母を亡くした兄妹が、 人生のスタートオーバーのために新しい家を探す。 そして何を間違えたか、 庭付きならぬ動物園付きの家を買ってしまう。 そんなものが買える遺産があったのだが、 動物だけでなく、 そこで働く人間までも買ったわけだから、 すぐに破産することになるぞと言われる。

だが幸いにも、 そこで働く人は動物たちとこの場所を本当に愛し、 またその動物園 (正確には、 一部の動物が放し飼いされているアニマル・パーク) は地域からも愛されていた。 マット・デイモン演じるベンジャミン・ミーは、 持ち前のまっすぐな心で立ち向かい、 園再開にこぎつける。 その過程で家族は悲しみを乗り越えて成長する、 みたいな話。

母が死んでからというもの、 不気味な絵を描き続けて学校も退学になってしまう息子役のコリン・フォードは、 交互にアップになると笑ってしまうくらいデイモンによく似ている。 難を言えばスカヨハがあまりパッとしない。 その代わりと言ってはなんだが、 エル・ファニングがみずみずしい。

ラストの回想シーン、 父が母に出会ったときの20秒の勇気。勇ましく語る父を微笑ましく見守る兄妹。 父のセリフはこうだ。 "Why would an amazing woman like you even talk to someone like me?" すると母の答えは・・ 乞うご期待。


幸せへのキセキ We Bought A Zoo (2011) 日本公開2012.6/8 公式サイト・予告 
監督 キャメロン・クロウ  象のロケット 
マット・デイモン スカーレット・ヨハンセン トーマス・ヘイデン・チャーチ 
パトリック・フュジット アンガス・マクファーデン コリン・フォード 
エル・ファニング ステファニー・ショスタク ジョン・マイケル・ヒギンズ 

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