10.21.2009

モチベーションの強度 「おっぱいバレー」



これ、 正直 楽しみにしてた^ ^ しかしまあ、 見てみれば あまりに意外性のない作品だった。 せっかくのノリが生きてない。 監督の選定が違う気がする。

ワーナーのロゴで始まる邦画。 その後に東映のロゴ、 エイベックスグループ20周年、 日テレ、 製作のROBOTと表示される。 おっぱいバレー略して "OPV" というサインはオシャレだが、 この段階ですでにイヤな予感がした。 綾瀬はるかは いつもよりテンションが低いように感じるが、 それでもやはりシネマトジェニックだ。 白いジャージ姿はなかなかいい。

ロゴのオンパレードが終わるといきなりピンクレディー 「渚のシンドバッド」 で始まる。 一瞬 面食らうが、 ようするに そういう時代背景だったんだ。 そりゃそうだ、 おっぱい見たさにガンバってしまうのは、 自分たちのようなバカ世代だけなのだろう。 例によって昭和のヒットパレード映画でもあったのだ。 しかも選曲が・・ チューリップ 「夢中さ君に」、 荒井由美 「ルージュの伝言」 「卒業写真」、 矢沢永吉 「ウィスキー・コーク」、 甲斐バンド 「HERO」、 浜田省吾 「風を感じて」、 ツイスト 「燃えろ いい女」、 永井龍雲 「道標のない旅」、 キャンディーズ 「微笑みがえし」、 尾崎亜美 「オリビアを聴きながら」 と続き、 エンディングのフィンガーファイブ 「個人授業」 だけはカバーになっている。 懐かしいと言うより、 何とも表層的なトリビュートに感じてしまう。

モチベーション、 これは今考えるべき重要なテーマではある。 会社での仕事の能率を上げるためには、 報酬を上げることより、 仕事が片づけば余った時間を自由に使っていいとするほうが効果的との研究もある。 この中学生たちは、 バレー部とは言いながらボールに触ったこともないチームだったのが、 新任教師との "大会で一勝でもしたら先生のおっぱい見せてもらえる" との約束で、 強豪中学に挑むまで急成長する。 この飛躍したモチベーションの扱い、 やる気って、 けっこうそんなもんさ、 という部分には面白さを感じる。 にもかかわらず映画としては こぢんまりとしたものになって残念な限り。

製作会社であるROBOTというとCF製作の会社としては有名で、 最近ではコンテンツにも進出しているようだが、 どこかCM臭いと、 ところどころで感じるのは気のせいだろうか。 恩師の墓を訪ねた綾瀬を迎えるのは恩師夫人だが、 市毛良枝がパラパラっとしたセリフ回しで登場したときにもそういうセンスを感じた。 仲村トオルの "ナイスおっぱい" という意味不明のセリフも、 感性だけ突っ走った かつての広告業界のDNAを見る思いがした。

ワーナーはどういう事情で絡んでいるのかは知らないが、 ハリウッド版のリメイクなどが もしかして計画されているのかもしれない。 「Shall We ダンス?」 はオリジナルがよかったのでリメイクは特に何とも思わなかったが、 本作はオリジナルがこれだから、 逆にリメイクに期待できるかもしれない。 その場合は誰がいいかな、 このおっぱい先生役は・・ アン・ハサウェイ? スカ・ヨハ? ジェシカ・アルバ? クリスティン・スチャート?

おっぱいバレー (2009日本) 公式サイト 
監督 羽住英一郎 原作 水野宗徳 
綾瀬はるか 青木崇高 石田卓也 仲村トオル 大後寿々花 市毛良枝 
おっぱいバレー [DVD][DVD]

綾瀬はるか 2010年 カレンダー余命1ヶ月の花嫁 スタンダード・エディション [DVD]ラスト・ブラッド スペシャル・エディション [DVD]スラムドッグ$ミリオネア [DVD]

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2 コメント:

こにゃ~ さんのコメント...

初コメントです!!
最初このタイトルを見たとき「綾瀬はるかが!」と思っちゃいましたwww

まだ見てませんが、まぁ何てことない青春映画みたいですね♪実話に基づいているんでしたっけ?
最近は邦画も良作が多く発表されているので、洋画好きの自分も邦画を鑑賞しようかなぁって思ったりします。

もし、お勧めあれば教えて下さいねぇ

kiona さんのコメント...

>こにゃ~ さん
コメントありがとうございます!!

"おっぱいバレー" でイメージ検索すると、綾瀬はるかの水着photoなんかも出てきて、彼女、水着になっているイメージがなかったので、度肝抜かれました^ ^ アイコラまで出てきたりして。 。

自分も無国籍に映画を見ますが、邦画で最近よかったのは 「フィッシュストーリー」 です。 よかったらご覧になってください〜
http://cinerun.blogspot.com/2009/09/blog-post_26.html