10.24.2009

温故知新ハイリターン 「パラノーマル・アクティビティ」



2007年10月にホラー映画祭で披露されたが それっきりで、2009年になって ようやく全米公開され "今年最も恐かった映画" として評判になっている作品。 撮影は1週間で行われたという低予算のフェイクドキュメンタリーだが 「REC」 の二番煎じというよりは同時多発的な発想だったと推測する。

まず、 かなりカメラ酔いする^ ^ 最近のホームビデオは手ぶれ防止が当たり前なのだから、 そこまでブレなくても、 という感じ。 さらに前半はホラーにありがちな'恐がらせ'などもなく、 想像とは違ってかなりダルい。 カップルが登場して、 家に起きる不審な現象を解明しようとするのだが "こいつらアホすぎて感情移入できない" との書き込みがIMDbに投稿されるのも納得。

一瞬、 ホラーチックな音楽が彼氏のPC上で再生され、 そろそろかと思うが、 まだまだダルさは続く。 寝室に仕掛けた固定カメラがポイントなのだが、 10日以上何も起こらない。 やがて彼がウイジャー盤を持ち出して、 家にいる彼ら以外の存在とコンタクトを取ろうとするが、 彼女とケンカになり二人は数分家を離れる。 このときカメラはウイジャー盤の前に放置されたままなのだが、 その無人カメラに果たして何が映し出されるか・・

寝室カメラも徐々に奇怪な現象を捉え始め、 どういう撮影をしたのかわからないようなシーンが飛び出して、 ようやくそれらしくなってくる。 床に粉をまいて侵入者の痕跡を捉えようとする彼だが、 何者かの足跡は残るか・・ 緊張度は加速度的に上昇し、 急展開を迎える。 そして恐るべきラストが・・

超常現象とか悪魔憑きなどのクラシカルなモチーフを使いながらも、 これらの事態を捉えているのはすべて無人カメラ。 出来事の冷ややかな記録という演出が今っぽい味わいになっている。 低予算でもアイデアしだいで面白いものは まだまだできる。 そんなことを教えてくれるホラー作品だが、 過剰な期待は禁物。 あくまでもローバジェット・ムービーなのだから。

でも もしあなたが、 多少映画に詳しくて、 100万円程度の予算と1週間という時間をあげるから 経費の何倍にもなって返ってくる作品を撮ってよ、 と言われたらどうする? これはその成功例には違いないのだ。 にもかかわらずRECの評判を横目で見ていた時期も長かったんだろうなと想像すると、 見出されてよかったねと言ってあげたい^ ^ 本作は最後まで実話だと言い張っているが、 真実は定かではない。

(追記) 別エンディングがあることが判明。 日本公開ではこのエンディングになりそうだが、 恐さはアップした。 というか、 いきなりでビビった^ ^ だが初期バージョンも渋いので、 機会あれば両方チェックを。

(追追記) さらに別エンディングがあることが判明^ ^ 整理すると・・
1. 映画祭版 ・・・ 警官が登場する (自分が最初に見たバージョン)
2. 劇場公開版 ・・・ 彼氏を投げ飛ばす (上の追記 スピルバーグの助言によって選ばれた?)
3. アンレイテッド・エンディング ・・・ ノドかっさばき (DVDやBlu-rayに収録)
しかしYouTubeを探すといろんなジョーク・エンディングが勝手に追加されていて、みなさん楽しみ方を知ってるね^ ^

パート2できました。 こんなのもあります^ ^



パラノーマル・アクティビティ Paranormal Activity (2007) 日本公開2010年1/30 
監督 オーレン・ペリ  公式サイト 象のロケット 
ケイティー・フェザーストン マイカ・スロート マーク・フレドリックス 
パラノーマル・アクティビティ [DVD][DVD]

エクトプラズム 怨霊の棲む家 無修正版 [DVD] THE 4TH KIND フォース・カインド 特別版 [DVD] サロゲート [DVD] ファイナル・デス・ゲーム [DVD] 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [DVD]

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