レンジで猫を乾かすように ｢ラスト･ハウス･オン･ザ･レフト｣

また よくわからない映画､ とお思いのことでしょう＾ ＾ しかしこう見えてイングマール･ベルイマン ｢処女の泉｣ (1960)､ そしてそれをベースとしたウェス･クレイヴン ｢鮮血の美学｣ (1972) のリメイクということで､ クレイヴン自身も製作に関わっている､ ホラーというタグでいいかどうかも迷うところのオーセンティックな作品｡ と言っても ｢ファニーゲーム｣ と どちらが後味が悪いか比較されるような内容ではあるが＾ ＾

湖の別荘へ出かけた一家を襲う､ 犯罪者一味｡ しかも一味が雨の夜に山荘を訪れたとき､ 娘がこいつらの手にかかったと知らない両親は､ 手厚くもてなし宿泊まで勧める｡ 犯罪者の男二人は兄弟で､ 息子まで連れての犯罪の旅｡ しかし､ そんな生活に嫌気がさした息子は･･

こちらのほうが きちんとお返しをするので後味はいいと思うし､ 描き方も比較的大人しいリメイクだ｡ ではリメイクのポイントはどこにあるのだろう｡ 血みどろの大人たちと決別したいという新世代の願いか､ あるいは子供たちに正しいお手本を示そうという旧世代の自戒か｡

いざ格闘になると父さんは弱すぎ｡ 母さんのほうが根性が座っているが､ ハラハラさせられながら楽しむ残酷めなサスペンスとして公開されるか､ あるいはスルーか｡ 最後の電子レンジのシーンは不要に思うし､ ふつう扉が開いてると動かないようにも思うのだが｡ ｡ 息子ジャスティンの暗い目が印象的｡

(追記) いつのまにかスルーしてました＾ ＾



ラスト･ハウス･オン･ザ･レフト 鮮血の美学
The Last House on The Left (2009) 日本未公開　
製作 ウェス･クレイヴン　監督 デニス･リアディス　
トニー･ゴールドウィン　モニカ･ポッター　サラ･パクストン　
ギャレット･ディラハント　スペンサー･トリート･クラーク　

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