どちらが先に人を月に打ち上げるかで、 アメリカとソ連が競争していた時代。 あれからソ連は解体し、 映画 「カプリコン・1」 では、 あの月着陸はアリゾナで撮影された捏造だ、 なんて疑惑がリアリティを持つほど、 アポロ計画は遠い昔の夢の欠片になってしまった。 月の石、 大阪万博・・ 折しも日本は高度成長が結実しようとする時代、 大人になったら、 宇宙旅行なんて当たり前になっているだろう。 そう子供心に思っていたものだが、 その実現はおろか、 月へ人間が降り立ったのも あれっきりなのだ。
全人類が熱狂し、 偉大な一歩とされた足跡は、 番狂わせな未来へと軌道を誤ったのだろうか。 映画も地球環境に警鐘を促して終わるのが今っぽいが、 取って付けたような印象。 それよりもデジタルリマスタリングされたNASAの秘蔵映像と、 宇宙から地球を見た者が語る、 忘れ得ない神秘的な体験に思いを馳せる。 人工衛星に乗った初めての犬をモチーフにした 「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」 や 危機を乗り切るためにみんなが一丸となった 「アポロ13」 などの名作も思い出されるが、 良くも悪くも、 あんな壮大な夢を追う時代が訪れることは もうないのだろうか。 目の前の問題を解決できずにいるうちに、 人類は立ちすくんでしまったのだろうか。 淡々としたドキュメンタリー映画だが、 そんなことを考えるいい材料に違いない。
ザ・ムーン (2007イギリス) 日本公開 1/16〜
IN THE SHADOW OF THE MOON 公式サイト&トレーラー
監督 デビッド・シントン *ドキュメンタリー
スペシャルエディション [DVD] powered by G-Tools |
2 コメント:
こんばんは!^^
宇宙飛行士の写真から、どんな新作SF映画なんだろうと思ったら、これドキュメンタリーなんですね。
人類が宇宙に行き月にまで降り立ったのも、もう40年も昔のことなんですね。
そんな時代から凄い技術があったのに、たしかにそれ以降、それを越えるような一大イベントがありません。
2001年も過ぎましたけど、宇宙ステーション行きの旅客機や、月面行きの宇宙船は飛びませんしねえ。来年は2010年で、たしか木星までボウマン船長を捜索に行く年なんですが、そんな兆候全然ないですね(笑)。
宇宙に行く以前に地球上に大問題が発生して、それどころじゃなくなったよーってことですね。
ガツンと応援~♪凸
>umetraman さん
コメントありがとうございます!!
自分も最初SFかなと思ってたらドキュメンタリーで。 ある種、昔のSFを見てるような感覚もありました^ ^
2009年はサイボーグ009の年とか、引っかけてるみたいですがサイボーグも誕生してませんしね^ ^意外に進歩は遅いのかもしれません。 。
応援 thanks!! です〜
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