7.01.2008

殺しのあとは観光を 「ヒットマンズ・レクイエム」



上の間抜けなショットでもわかると思うが、 一言で言うと 'やさしい殺し屋たち' の物語。 そして 'FUCK' の何とも多い映画、 セリフの一行ごとに付いて来ると言っても過言ではない。 IMDbによると、 この映画の中で発せられたFワードは何と126回?!

サンダンスのオープニングを飾った話題作でもある。

Bruges というのはベルギーの街ブルージュ(あるいはブリュッヘ)、 中世のたたずまいを色濃く残した世界遺産の街ではあるが、 観光都市としてはそれほどメジャーでもない微妙な場所。 アイルランド出身の殺し屋二人はイギリスでの仕事の後、 なぜかこの街に身を隠すよう命じられる。

若い方の殺し屋は退屈な街と不平を言い、 年上の殺し屋はおとぎ話の国と賞賛。 それなりに楽しく過ごす二人に下された次の指令は過酷なものだった。

折しも街では映画の撮影が行われていて、 そこで殺し屋は美しい女に出会う。 現実とフェアリーテイル、 クライムとペーソス、 そしてラブが交錯、 男たちは人生を振り返り、 進むべき道を考え、 そして故郷に思いを馳せる・・

面白いのはヨーロッパ人から見た、 イギリス人、 アイルランド人、 アメリカ人、 カナダ人のキャラの違いの描かれ方。 イギリス人は冷徹な殺し屋のボス、 アイルランド人は粗野だが憎めないお人好し、 アメリカ人は大声で喋り通路も通れないデブ、 カナダ人はアメリカ人と間違えられやすい変態?! (あくまで映画の中での扱いなので聞き流してね)

展開は予想を許さないし、 クレマンス・ポエジーはかわいいし、 もちろんファレルのファンにも楽しみな一作ではないだろうか。 残念ながら日本公開は未定。 決まってもスクリーンでお目にかかれるのは遙か先のことだろうけど。 (追記2009.12.3 こんな邦題となってDVDするーしてますた^ ^)



ヒットマンズ・レクイエム In Bruges (2008イギリス・ベルギー) 日本未公開 
監督 マーティン・マクドナー 
コリン・ファレル ブレンダン・グリーソン クレマンス・ポエジー 
エリザベス・バーリントン レイフ・ファインズ 
[DVDはレンタルのみ]

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