7.22.2008

ピアスは13才から 「さよなら。いつかわかること」



予備知識ゼロで見たので、 設定が特殊なわりに説明がなく、 少しわかりにくかった。 ホームセンターで働く男。 その奥さん、 あるいは娘たちの母は家を出て行ったのかと思っていたら突然、 戦死の知らせ。 彼女は実は軍人で、 戦地に出ていたのだ。 ここでの戦地とはイラク。

冒頭で男が出席していたのは "軍人の妻の会" だったのだ。 女性ばかりの出席者に混じって心の内を告白するように催促されるが何も話せない。 知らせを受けてからも男は娘たちに、 どうしても母の死を告げることができない。 思いつきで学校を休ませフロリダのテーマパークまで出かける。 ここからがロードムービーの始まり。

ファミリーでロードムービーでサンダンスと言えば 「リトル・ミス・サンシャイン」 が連想されるが、 あの作品に比べるとプロットがいくぶんシンプルすぎて吸引力も弱い。 それでも音楽が入るとそこそこいい雰囲気にはなる。 音楽監督はクリント・イーストウッドとのこと。

数日かけてのクルマの旅、 その間にいくつかの出来事がある。 個人的に印象的だったのは、 娘たちが耳にピアスの穴を開けるシーン。 ピアスは13才からと決めていた父も、 娘たちにせがまれ12才の娘はおろか8才の娘にまで許可してしまう。 ショッピングセンターのおばさんがチョチョイと開けてあっけなく終わるが、 たったそれだけのことなのに、 これを境に娘たちは一段大人になったように見える。

随分昔の個人的な思い出で恐縮だが、 アメリカにいたときに小さい女の子がピアスをしているのがとても気になった。 日本ではピアス自体がまだ一般的でない頃だったので、 小さい子までがこれをしているのはすごく進んでいる気がした。 日本でもピアスはもう珍しくないが、 さすがに小学生にまで普及している様子はない。 これから流行ったりするのだろうか。

ラストシーンは下のショット。 テーマパークからの帰りに海へ、 ようやく父は娘たちに母の死を告げる心の準備ができる。 娘たちにとっても予定より少し早く成長するための数日間の旅だったのだろう。   オフィシャルサイト&トレーラー


さよなら。 いつかわかること Grace is Gone (2007) 日本公開2008
製作・主演 ジョン・キューザック *サンダンス観客賞・脚本賞 
監督 ジェームズ・C・ストラウス 音楽 クリント・イーストウッド 

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アビゲイル・ブレスリン, グレッグ・キニア, スティーヴ・カレル
監督 ジョナサン・デイトン+ヴァレリー・ファリス

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