この国では年間3万人以上の女性が消える ｢凍える死体｣

インモラル 凍える死体 (2008日本)
原作 坂辺周一 (コミック)　監督 OZAWA　
吉野紗香　佐藤寛子　赤井沙希　紺野千春　小沢仁志　
オフィシャルサイト＆トレーラー　

監督はキャストの最後に挙げた人だが､ 手堅くまとまっている｡ つまらなければ､ さっと流そうという気でいたのに見てしまった｡

吉野紗香も久しぶりに見る｡ こんなに小柄なコだったんだな｡ '可愛いが使える' 猪突猛進型のキャラを好演､ 微妙な新境地を見出している｡ 対する赤井沙希は身長174cmのモデルタイプ､ というかモデルなんだね｡ 赤井英和の娘さんだそうで｡

そんなコントラストを織りなす二人+落ちこぼれキャリアの女刑事で組織された女性だけの捜査チーム､ 実は警察のイメージアップを狙ったお飾りのはずだったが見事に事件を解決してしまう｡

登場する連続強姦殺人犯は､ 死体を冷蔵庫に入れてから現場を去る｡ 猟奇性はそれほど強くないが､ 殺しのシーンは痛々しくリアル｡ ｢この国では年間3万人以上の女性が消えている｣ にもかかわらず事件性の有無が先行して警察は重い腰を上げないという事実をもとに展開する物語は､ 地味ながらも悪くなかった｡

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