12.29.2011

何も感じない・・ 「永遠の僕たち」



デニス・ホッパーの息子さんが主演ということだが、 1990年生まれというとかなり晩年の子どもなんだな。 髪の毛ボサボサのナイーブな青年という役柄だが、 ときどき真顔をすると親父似で多少恐い^ ^

ナイーブな青年はカミカゼ特攻隊の幽霊が唯一の友だち、 他人の葬式で余命3ヶ月の女の子と出会うというシナリオは、 ジェイソン・リュウという人が書いている。 村上春樹原作を映画化した 「神の子どもたちはみな踊る」 (2008) に出てた人らしい。 こういう話が好きな人にはいいのかもしれないが、 格別のフックなどはなし。

前半は淡々と見れて、 音楽もNICOなんかがかかるので古い映画を観ている気分。 ああガス・ヴァン・サントなんだと思いながらも予定通りに話は収束し、 ショートカットのミア・ワシコウスカを含めキャスティングもディテールも悪くないように思うが、 特筆すべき何かがあるわけでもない。

あまりにも淡々とした小品すぎて拍子抜けするのだが、 それも狙いなのか、 外しなのか。 加瀬亮は坊主頭で特攻隊の幽霊を好演しているが、 へえ、 英語もソツなく、 と思う以上でも以下でもなく、 自分の感覚がおかしいのか、 この時期の公開がミスマッチなのか、 感想はと言うと "何も感じない" なのだ。 ヘンな話も暗い話もマイナーな話もけっこう好きなはずなのに、 困ったなあ・・^ ^ しいて言うなら、 自分の生きた証を描くかのような上のポスターのシーンやハロウィンでの日本趣味コスプレはキュート、 かな。


永遠の僕たち Restless (2011) 日本公開12/23~ 公式サイト・予告 
監督 ガス・ヴァン・サント 脚本 ジェイソン・リュウ  象のロケット 
ヘンリー・ホッパー ミア・ワシコウスカ 加瀬亮 

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