9.16.2009

レザーぢゅう・・ 「第9地区」



ピーター・ジャクソン プロデュースによる話題のSFを見た。 エイリアンが地球に飛来し、 特別居住区で暮らす。 「インディペンデンス・デイ」 のような巨大な宇宙船が南アフリカ ヨハネスブルグ上空に静止したまま、 20年の歳月が流れる。 彼らがやって来た理由は詳しく述べられていないが、 ヨハネスブルグという設定をしたのは、 エイリアンに対するアパルトヘイトという意味あいか。 そして、 またしてもフェイクドキュメンタリータッチ。

昆虫から進化したような異星人は人類とは相容れず、 周辺の人間から徐々に煙たがられるようになる。 居住区のバラックを立ち退かせ、 もっと隔離された場所へ移そうという計画が浮上するが、 本当の狙いは彼らが持つ兵器を手に入れることだった。

エイリアン」 ではH・R・ギーガーの造形した生物が印象的だったが、 それに比べてこのエイリアンはエビのようでどこが愛嬌がある。 彼らはなぜかキャットフードが大好物で、 見かけによらず子供を可愛がり、 高度な技術を持っている。 レーザー銃など彼らの強力な武器は、 人間が奪っても扱えないように設計されているが、 人類の指導者たちはこれが欲しくてたまらない。

移住計画を実行するために派遣された国連職員は、 異星人が地上で20年かけて集めたという特殊な液体を浴びてしまう。 その結果DNAが変化し、 彼らのような体に'変身'することになる。 これに気づいた人類は この男を研究材料にしようとするが、 男はディストリクト9に逃げ込み、 エイリアンと共闘して、 彼らを故郷に送り返そうとする。 人類と異星人のハーフとなった男は彼らの武器を使うことができるようになり、 また彼らと信頼の気持ちでつながる。 異星人は "3年待ってくれ 必ず戻ってきて君を人間に戻す" と言う。 男は彼らのモビルスーツに乗り込み、 最後の戦いを挑む。

今回ストーリーの紹介に終始して、 自分なりのポイントは書けていないが、 新しい視点を持ったSFという点で興味深かった。 人類に対するネガティブな感情がベースにあるわりにアメリカでの興行成績もよく、 楽しみにしている人も多いと思うが まだ日本公開の情報もないまま。 邦題も決まっていないが恐らくは原題のままだろう。 ジェームズ・キャメロンの 「アバター」 とバッティングしないためにも早い公開が望まれる。

(追記) "ディストリクト9" とカタカナではなく 「第9地区」 とベタな邦題になって来年4月に公開が決まった模様^ ^




第9地区 District 9 (2009アメリカ・ニュージーランド)
日本公開2010.4/10 公式サイト&予告 象のロケット 
製作 ピーター・ジャクソン 監督 ニール・ブロムカンプ 
シャールト・コプリー ジェイソン・コープ 

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