4.11.2014

ところで何歳? “generation Um...”



例によって見当違いの邦題を付けられ、 さらっとDVDスルー。 IMDbでもポイントは高くないが、 悪くない作品だ。 かつてジェネレーションXと呼ばれた世代があり、 その後ジェネレーションYときて、 Zになるかと思えば Um... アハン? どうでもいい世代ということか。

キアヌ・リーブスのキャラは、 公園のベンチに一人腰かけてボサっとパンをかじっている あの写真の味わいのままで、 いまだにジェネレーションものにハマれるとは凄いことかもれない。 今日もサエない一日が始まると、 折しもキアヌ演じるジョンの誕生日。 ルームメートから How old are you anyway?と聞かれるが、 自分の歳すら忘れているようす。 高校生の時にオールAを取っていた青年は、 母を失望させた以上に自分に失望していた。

実年齢は同じくらいだと思うが、 青年は夕方起きてパーティガールの送迎などという仕事をしている。 独身最後のバチュラーパーティなどに呼ばれるライト風俗嬢をステーションワゴンで送り迎えするのだ。 朝帰りの青年はNYの街角でフラッシュモブらしきパフォーマンスに遭遇するが、 何を思ったか彼らが持っていたビデオカメラをさらっと盗む。 それからというもの世界にカメラを向けることが面白くなり、 高じてパーティガールたちの胸の内をドキュメンタリーしてしまう、 というような一風変わった展開。 またしてもフェイクドキュメンタリーではある。

青年は突如インタビュアの才能を開花? 彼女たちは次々と自分のことを話し出す。 それは初体験とか男の数とか、 母との確執とか父への想いとか、 それほど大した話ではないが、 実際にドキュメンタリーを見ているような気分にもなってくる。 しかしこのことで状況が変わっていくわけでもなく、 まあ何とか楽しくやってます、 的な終わり方となる。 途中でちらっと登場するパーティガール派遣業の元締めのような若造が、 ジョンをからかいながら “妥協も悪くないよ、 人生なんてクソだと思った瞬間、 本当にクソになるんだから” みたいなことを口走るが、 そんなメッセージを込めてUm...世代を励ます映画と言えるだろう。

'ボサっとキアヌ' はもちろん、 どことなくミシェル・ウィリアムズ似のアデレイド・クレメンスも注目に値するだろうし、 ボヤナ・ノヴァコヴィッチの寝姿もカワイイ。



シークレット・パーティー generation Um... (2013) 日本未公開
監督 マーク・マン 
キアヌ・リーブス アデレイド・クレメンス ボヤナ・ノヴァコヴィッチ 

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