2.16.2014

愛あるIRA “NO SAINTS FOR SINNERS”



予算がないせいだろうが、 俳優も地味、 ポスターも地味。 IMDbでもそれほど評価は高くなく、 というか二人ぐらいしかコメントしてないし、 邦題はいつものセンスに輪をかけたようにテキトーだが、 何を間違ったかチラッと見た予告が気になってしまい見た。

いわゆるクライムストーリーでしかないものの、 元IRAの男が目的をなくして取り立て屋になっているというツイストは効いている気がする。 最初は地味に思えたこの男のスーパーエージェント張りの活躍がポイントとなるのは意外ではあったが、 ストイックで真面目なヒーローぶりは楽しめたし、 総合点は決して悪くないように思う。 監督は次作 Renee (2012) (これまた聞いたことないが^ ^) で監督賞なども取っており、 腕はあるが恵まれない状況にある人のようだ。

IRAの男は潜伏先のLAで、 取引相手から‘どこの人? オーストラリアあたり?’と聞かれ、 カナダと答える。 (もちろん実際はアイルランドだが) 監督はカナダ出身ということで、 このあたりに微妙な自虐を感じるのではあるが、 別の取引相手の中国人が日本の曲で踊っていたりと‥ まあ何でもいいか。 もう一皮むければ注目に値する監督になりそうな気もするフランコフスキー、 とりあえずクライムストーリーが好きな人はレンタルリストに入れておいても損はないのでは。



ダウンフォール NO SAINTS FOR SINNERS (2011) 日本未公開
監督 ネイサン・フランコフスキー 
リック・クロフォード 

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