6.29.2013

退職金代わりに 「サイド・エフェクト」



ソダーバーグはこの作品を最後に監督業を引退するらしい。 他のアートを追求したいそうだ。 そして、 もしお金に困ったら監督業に戻って 「オーシャンズ」 シリーズを再開したいとのこと^ ^ » 参照 そんな野望に満ちた? 最後の作品は思いの他あっさりしていた。 もうちょっと何かあるのかとの深読みもあっさり裏切られる感じの、 いわゆるフツーのサスペンス。 しかし製薬会社や証券会社といった危ない匂いのする分野をかけ算して、 一方でレズビアンソースをからめるなど、 サスペンスとしてのツボは適切に押さえられている。

製薬会社から営業をかけられ、 5万ドルの報酬で新薬の優先使用を承諾する英国なまりの精神科医。 美人の奥さんや息子のために何かと入り用らしい。 片やインサイダー取引で収監されていた夫が戻って来たばかりの女。 これから人生をやり直そうと意気揚々のはずの彼女が、 発作的な自殺未遂。 精神科医は彼女を診ることとなり、 例の新薬を処方するが、 そこには巧妙な罠が仕組まれていた。

精神科医はどん底に落とされるが、 はたしてこの罠を破ることができるのだろうか。 途中で力関係が替わるのだが、 そのポイントがイマイチはっきりしないように感じたのは惜しいところか。 はたしてソダーバーグはこの作品で、 早期退職に見合う退職金が得られるだろうか。 乞うご期待。



サイド・エフェクト Side Effects (2013) 日本公開9/6 公式サイト・予告
監督 スティーブン・ソダーバーグ 
脚本 スコット・Z・バーンズ 
ジュード・ロウ ルーニー・マーラ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 
チャニング・テイタム ヴィネッサ・ショウ ポリー・ドレイパー アン・ダウド 

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