2.27.2013
ひらめきの素 “Lightbulb”
ビッグタイトルが続いたので、 ここらで一息、 と言っちゃ申し訳ないが^ ^ いつもならここでホラーがくるところ、 不作中につき、 こんな作品を。 「ジェレミー・レナーの」 と冠がついているがレナーは脇役。 詐欺的なショルダーはカットしてご紹介しよう。
"おしゃべり栓抜き" なる商品をご存知だろうか。 Talking Bottle Opener というアメリカ発のアイディア商品は、 フラフープ、 フリスビー、 水鉄砲に次ぐ史上4番めのヒット商品らしいが、 まったく知らなかった^ ^ その発明者周辺の人々を追った実話に基づくお話で、 発明品のテイストがどことなく古めかしいせいか、 昔の映画かなと思いきや2009年の作品。
空中にはさまざまな電波が飛んでいて、 それをキャッチするのがアイディアと話す発明家。 サポートするのは昔で言うところのスチュワーデスの彼女、 そしてレナー演じる共同経営者。 ヘンなものを思いついては商品化して売るが資金はつねにショート、 テレビショッピングに持ち込めば取り分は4%と言われ、 あげくはアイディアを盗まれたりと上手くいかない。
あきらめかけた時、 成功はもうそこまで来ているというエジソンの言葉を思い出し、 傷心のバーでの思いついた起死回生のアイディア。 成功報酬は3分の1づつということで最後の大勝負に出るが、 発明家はここで偉そうな顔をしたりしない。 アイディアがひらめいて得意そうな顔はするのだが、 俺のアイディアで持ってんだろなどという顔はしない。 このあたりが素敵だなと思えたね。
まあ大した発明ではないものの^ ^ 彼女の微笑みや悪友の誘惑もまたひらめきの素を提供してくれてるとも言えるわけだ。 ここに21世紀型のビジネスモデルがある、 なんて大げさなことは言わないが^ ^ 見ているこっちまで楽しくなる作品だ。
逆転のメソッド Lightbulb/Ingenious (2009) 日本未公開
監督 ジェフ・バルスマイヤー
ダラス・ロバーツ アイェレット・ゾラー ジェレミー・レナー
リチャード・カインド
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