1.09.2013

血の花火 DJANGO UNCHAINED



この映画に対してスパイク・リーが憤慨の意を表していたらしいが、 タランティーノ自身は本編終盤に出てきてダイナマイトで吹き飛ぶ^ ^

元ネタがどうとか今回も語られるのかもしれないが、 ようするにマカロニウェスタンの変わり種で、 銃を持った奴隷が奴隷商人に復讐。 マカロニ好きのタランティーノが自然と得た着想に過ぎないとも言える。 しかし独特のテンションで引っ張られ、 最後はスカっと。 本作もまた心なしか、 いつもよりロマンチックかもしれない。

Dはサイレントだ、 との決めぜりふを吐くジャンゴは、 タランティーノ作品2回めの歯医者 兼 賞金稼ぎのドクター・シュルツことクリストフ・ワルツ (ヴァルツ) に拾われ、 銃の手ほどきを受け、 賞金稼ぎのパートナーとして金をため、 売られた妻を買い戻しにいく。

怪しまれないためには正面突破でいこうと、 ジャンゴは奴隷商人として、 ヤバいミシシッピのなかでもひときわヤバいキャンディランドに潜入する。 馬に乗った黒人を、 白人も黒人もみな珍しがって眺め、 彼は奴隷ではなく、 奴隷商人だと紹介されるときの '何でもいいよ' 感^ ^

いつもより凝った会話やプロットは少ないように思っていると、 最後にド派手な肉弾戦で決めてくれる。 噴き出す血の花火。 キャンディに "bad loser 救いようのない敗者" と呼ばれたワルツは言い返す。 "abysmal winner 救われようのない勝者め" と。 勝者の歴史に風穴をあけることはできないが、 敗者は復活して一矢を報いて散る。 いつもながら選曲がいい。




ジャンゴ 繋がれざる者 (2012) 日本公開2013.3/1 公式サイト・予告 象のロケット 
DJANGO UNCHAINED
脚本・監督 クエンティン・タランティーノ 
ジェイミー・フォックス クリストフ・ワルツ レオナルド・ディカプリオ 
ケリー・ワシントン サミュエル・L・ジャクソン 

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