
一見、 ジュヴナイル、 あるいはコミカルな等身大ヒーローもののようで、 実はとても危険な香りのする作品。
ハイスクールで人気の生徒、 それなりに上手くやっている生徒、 暗くて浮いてるやつ。 ありがちなキャラがウダウダやっていると、 道端で奇妙な物に遭遇する。 宇宙から飛来した物か、 軍の実験か。 それ以降、 少年たちは超能力を手にする。 最初は面白半分、 いたずらに使う程度だったが、 アブラカダブラと暴走し始める。
こういうエピソードを また例の手法で見せるところに新鮮な組み合わせを感じるが、 前半のオチャらけた調子と打って変わって、 悲劇的な結末へと展開するものだから、 ザクッとした何かが残る。
脚本のマックス・ランディスはジョン・ランディス
そうして '人類以上' に進化したかもしれない少年も、 母の病気は治せず、 薬を買う金もなく、 飲んだくれの父への怒りが惨事を引き起こす。 友情にも恋にも希望はなく、 ただ刹那的に能力を浪費していくだけの若さが痛々しい。 何らかのカリスマ性を秘めた作品ではないだろうか。 乞うご期待。


クロニクル(原題) CHRONICLE (2012) 日本公開未定
監督 ジョシュ・トランク 脚本 マックス・ランディス
デイン・デハーン アレックス・ラッセル マイケル・B・ジョーダン
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