
お、 これは! という匂いのする作品だった。 またしてもクロエ・モレッツ、 彼女が扮するルーリーは13才にして、 破綻した家庭を後にして、 ラスベガス目指してヒッチハイク。 舞台は70年代後期、 ルーリーは鏡の前で STAR WARS のセリフを真似る。 流れるのは当時の甘い音楽、 あるいはボブ・ディラン・・
このへんまではまさに、 おお、 という感じ。 原作者の半自伝的物語のようで、 シナリオも彼女が担当。 しかし その後、 何となく肩すかしな展開? そして最後はあっけなく・・ 見終わっても満足しきれないのは、 聞き取りにくい中西部なまりのせいかとも考えたが、 あるいは期待が高すぎたか。 "フューチャー・クラシック" と呼ばれるには今一歩及ばないという感想になってしまった。
しかしまあ、 魅惑的な匂いが立ちこめる映画に変わりはなく、 ただその芳香に先には何もないことが、 空しさをいっそう強調して、 憤慨するか酔えるかの違いになるだけなのかもしれない。 例によって日本公開はかなり先になると思われるが、 気になる人はテンガロンハットを被り直したりして待ってみよう^ ^


Hick ルリ13歳の旅 (2011) 日本公開2012.11/24 公式サイト
監督 デリク・マティーニ 原作・脚本 アンドレア・ポーテス
クロエ・モレッツ エディ・レッドメイン ブレイク・ライヴリー ロリー・カルキン
ジュリエット・ルイス アンソン・マウント アレック・ボールドウィン
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