5.22.2012

そこにはただ風が吹いているだけ Hick



お、 これは! という匂いのする作品だった。 またしてもクロエ・モレッツ、 彼女が扮するルーリーは13才にして、 破綻した家庭を後にして、 ラスベガス目指してヒッチハイク。 舞台は70年代後期、 ルーリーは鏡の前で STAR WARS のセリフを真似る。 流れるのは当時の甘い音楽、 あるいはボブ・ディラン・・

このへんまではまさに、 おお、 という感じ。 原作者の半自伝的物語のようで、 シナリオも彼女が担当。 しかし その後、 何となく肩すかしな展開? そして最後はあっけなく・・ 見終わっても満足しきれないのは、 聞き取りにくい中西部なまりのせいかとも考えたが、 あるいは期待が高すぎたか。 "フューチャー・クラシック" と呼ばれるには今一歩及ばないという感想になってしまった。

しかしまあ、 魅惑的な匂いが立ちこめる映画に変わりはなく、 ただその芳香に先には何もないことが、 空しさをいっそう強調して、 憤慨するか酔えるかの違いになるだけなのかもしれない。 例によって日本公開はかなり先になると思われるが、 気になる人はテンガロンハットを被り直したりして待ってみよう^ ^



Hick ルリ13歳の旅 (2011) 日本公開2012.11/24 公式サイト
監督 デリク・マティーニ 原作・脚本 アンドレア・ポーテス 
クロエ・モレッツ エディ・レッドメイン ブレイク・ライヴリー ロリー・カルキン
ジュリエット・ルイス アンソン・マウント アレック・ボールドウィン 

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