5.21.2011

フローズンピーチヨーグルト The Cake Eaters



2007年製作の作品だが、 アメリカでも遅れて2009年に公開されたらしい。 日本では恐らく "忘れた頃にDVDスルー" だろう。 いわゆるスモールタウン・ファミリーものだが、 確かに地味すぎる印象。 クリステン・スチュワートは筋肉が萎縮する病気を抱えた15才の少女という役柄で、 いつもながらの硬直した表情はハマりすぎて つまらないとも言える。

難解なタイトルは、 人生は短い、 デザートは後回しにせず、 食べたいときに食べよう・・ みたいな意味らしい。 「ときめきに死す」 みたいだ。

難病の娘を持った母は、 ポジティブというか何と言うか、 彼女のヌードを撮影して発表、 写真賞を取ったらしい。 娘ヴィクトリアはこれを、 ほとんど母自身の野心的な行為としか捉えておらず、 やがてバッサリ髪を切り、 自己主張を始める。

もう一つの家族は母を亡くしたばかり。 音楽活動でNYに行ったきりだった兄が、 葬儀が終わってかなり経ってから帰ってくる。 ずっと母の世話をしてきた弟ビーグルは高校の食堂に勤め、 ヴィクトリアを見かけたこともあった。

意外にもヴィクトリアはビーグルにアプローチをかけるが、 彼女はただ経験したかっただけなのだ。 母から解放され、 短いかもしれない人生を、 それでも自分のものとしたかった。

ビーグルの父役のブルース・ダーンはさりげなく存在感を漂わせるが、 この父、 母の生前から かつての憧れの人との関係が続いていたことが発覚。 NY帰りの兄も、 レコードは出したもののサッパリ売れず、 かつての恋人に会いに行くが、 彼女は結婚して小さな娘がいた・・

みたいなトツトツとした物語で、 淡々と見れるとも言えるし、 とくに揺さぶられるものがあるわけでもなし、 とも言える。 中盤でヴィクトリアは髪を短くしオシャレをするのだが、 これがなぜか原宿ガールっぽくて、 ええ、 そう来るの? という感じだが、 ポンコツのヴェスパ風スクーターの後ろに乗せてもらい、 荷物紐でくくられながらも両手を広げて空を見上げるシーンなどは、 いかにもな雰囲気ではあるが悪くない。

珠玉の・・ とまでは いかなくても、 独特の味を見せる作品。 タイトルに反して甘くはないのだが。 。 いつかどこかで乞うご期待! エントリータイトルは原宿Angels Heartのおすすめメニュー^ ^




ケーキを食べる人(原題) The Cake Eaters (2007) 日本公開未定 
監督 メアリー・スチュアート・マスターソン 
クリステン・スチュワート アーロン・スタンフォード ジェイス・バートック 
ブルース・ダーン エリザベス・アシュレイ ジミリアム・ショア 
タリア・バルサム メリッサ・レオ 

0 コメント: