10.17.2010

報復の七日間 「セブンデイズ」



似たようなタイトルがいくつもあるので印象はパッとしないが、 カナダ発フランス語の話題作。 原題は "報復の七日間"。 何気ない朝、 8歳の娘がいなくなる。 いつもはクルマで学校まで送るのに、 7日後の誕生日パーティの招待状をポストに入れながら登校するというので、 今日だけは長めの徒歩。 医者の父は夜勤明けで疲れていて同行せず、 画廊勤めの母も時間がなかった。 だが娘はそれきり帰ってくることはなかった。

同じ年頃の娘を持つ身としてはイヤな始まり方で、 すぐにさらにイヤな展開となる。 娘は草むらで死体となって発見される。 しかも暴行されたあとが・・ 容疑者はすぐに逮捕されるが、 以前にも証拠不十分で釈放となった前歴がある男。 今回は証拠もあり、 有罪にできるとのことだが恐らく刑は25年程度と聞かされ、 父は何かを決意する。 護送車から容疑者を拉致し、 森の中の一軒家に監禁。 娘の誕生日までの7日間、 ゆっくりいたぶって、 娘が迎えるはずだった誕生日をその男の命日にと・・

繰り返し取り上げられてきた題材ではあるが、 シンプルな構成でスピーディな展開。 しかしホラー映画ではないので、 どのようにいたぶるかは見せ場ではない。 父の葛藤が見せ場なのだが、 居場所をつきとめようと奔走する警察、 煽るマスコミ、 夫の行動に批判的な妻などをからめて進行する正統派ドラマと言えるだろう。

父は犯人に何かの手術を施すが、 それが何かは曖昧にしかわからず。 ところどころ未消化な感じもしたが、 一足先に見た話題作、 うちの娘に持たせているGPSを解約しようかと思っていた矢先、 このままにしておこうかという気にさせられた。 この映画の例で言えば GPSあるいはケータイを持っていてもムダだったわけだから、 どうせならスタンガンぐらい持たせるか^ ^




セブンデイズ(原題) (2010カナダ) 日本公開未定 
Les 7 jours du talion/Seven Days 
監督 ダニエル・グルー 出演 クロード・ルゴー 他 

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