



ブランキー・ジェット・シティをはじめ、 数々の'イカす'バンドを輩出した "イカ天" というテレビ番組はご存じかと思う。 その映像版で "えび天" というのがあって、 三宅裕司がキライなので見てなかったが、 この番組をきっかけに注目された一人の監督がいる。 野火明・・ その後、 ゆうばりファンタでグランプリを取り、 ツイ・ハーク
DVD化もされていないのでソフトは入手しがたく、 「シークレット ワルツ」 はもちろん、 すべての作品が未見だった。 だが今回、 短編2本を見ることができた。 村上龍的というか、 初期の北野武のような、 あるいは素朴なデビッド・リンチのような・・ これが伝説のバイオレンス表現のオリジンかと思いつつ、 とくに 「ダイヤモンドの月」 は わずか20分ながら完成度の高い作品だった。 こうなると 「シークレット ワルツ」 も見てみたいが、 またの機会を待つことにしよう。
「小鳥たちのいない花園」 はタイトルの雰囲気に反して ど・スプラッター! 自主映画臭さも漂うが、 かゆいところに手が届くエグさで好感が持てる^ ^ 二作を通じて、 殺戮のシーンに流れるサティ、 あるいはサティ風の音楽という演出が印象に残る。
'あの人は今' なんて言ってたら、 監督本人のサイトがあった。 しかもこの 「ダイヤモンドの月」 がオンラインで無料で見れるようだ。 Macなのでここからは見れなかったが、 Windowsの人で興味があれば覗いてみてほしい。 しかも、 これから製作するという映画のシナリオが公開され、 出演者や協力スタッフも募集中。
監督のサイトはこちら » 野火明が映画を作る
出世街道から転げ落ちる何らかの要因があったのかもしれないが、 よけいに関心は高まる。 密かに注目していよう。
ダイヤモンドの月 Diamonds Moon (1991日本) モノクロ19分
脚本・監督 野火明 *ゆうばりファンタ自主部門グランプリ
日野治美 佐藤智貞 原田隆幸 山本浩二
小鳥たちのいない花園 Garden Without Birds (1992日本) 一部カラー22分
脚本・監督 野火明
日野治美 小松雅広 高見穏代 原田隆幸
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