8.08.2009

幻のホラー 「呪われたジェシカ」



72年の公開以来、 数回テレビ放送されただけでDVDはおろかVHSにもなっていない幻のホラー。 実は今回、 その貴重なテレビ録画を見せてもらえたので、 古いCMが入ったり吹替ではあるがエントリーしておこう。 興味を持たれたとしても入手のしようはないのだが。

幻のはずが、 しばらく見ていると、 墓石の絵柄をトレーシングペーパーのような紙に写すシーンで、 見たことがあるのではないかという気がした。 公開時に見てるはずはないし、 もしかしてテレビで見たのか、 似たようなシーンが他の映画にあったのか、 ただのデジャヴか・・

"ジェシカを死ぬほど恐がらせてやろう" という原題が "呪われた・・" となってしまうのが、 いかにもな邦題のパターン。 それはさておき、 ヒッピーな雰囲気を引きずる男女4人がいかにも70年代で、 とくに名作とは言わないまでも独特の不気味さが味わえる作品ではあった。 ゾンビの元祖 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」 (1968) や 「エクソシスト」 (1973) が、 なぜあの時代に誕生したのかを考察しても面白そうだ。

精神を病んだ妻の療養のために田舎に家を買った夫婦とその友人。 なぜか中古の霊柩車に荷物を積んでこの地に引っ越してくる。 家には流れ着いたヒッピーのような女が勝手に住んでいたが、 彼女を気に入った3人は同居を薦める。 町の人たちはなぜか一様に首に包帯を巻いている。 骨董屋の主人から、 家の元の持ち主やその妻の話を聞かされる。 ビショップ家の花嫁は嫁いで早々、 近くの池で溺死したが死体はみつかっていないと。 古い肖像画に描かれた死んだ花嫁は、 あの女によく似ている・・

壊れたエリック・サティのようなテーマ曲が流れ、 効果音はアナログシンセサイザー。 ときおり幻想的な風景が入ったり、 魔女やヴァンパイアといったゴシックを取り入れてのショックホラーか。 それ以降のいろんな作品に影響を与えていそうだが、 本作自体は地味すぎるのか日の目を見ず。 *テーマ曲は下記ファンサイトで

その出来事が事実か、 病んだ精神が見せる幻覚かというような設定にしているのは、 今の時代からは まどろっこしい気がするが、 当時なりのラッピングだったのだろう。 妻を思い、 家を買って引っ越したのはいいが、 そのために一銭もなくなり家に何か売る物がないか探す。 当座をしのげば、 あとは林檎を栽培するという。 やっぱり気楽なフラワームーブメントの時代だなと、 少し羨ましくなった。





呪われたジェシカ LET'S SCARE JESSICA TO DEATH (1971) 日本公開1972
監督 ジョン・ハンコック  ファンサイト *テーマ曲が流れます 
ゾーラ・ランパート バートン・ヘイマン マリクレア・コステロ 
Let's Scare Jessica to Death海外版 [DVD] ならあります・・
Average Review
starsAn underrated gem of the horror genre
starsthis movie is soo eery
starsAtmospheric... But derivative
starsBeyond bad
starscreepy as it was 20 years ago

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