3.27.2009

物好きに捧ぐ 「デス・ルーム」



蒼々たる監督が集うホラーオムニバス、 なのに何じゃコリャ?という作品に遭遇した。 2006年の製作なのに一昔前風のタッチで 「トワイライトゾーン」 や 「マスター・オブ・ホラー」 のようなテイストを狙ったのか。 それにしても、 つまらなさすぎる^ ^ トロント・フィルムフェスティバルに出品したきり、 アメリカでもDVDスルー、 ヨーロッパへ持って行っても売れなかった珍作のようだ。 だから検索しても大した情報は出て来ない。 よって、 このエントリーは貴重な資料になるはずで^ ^ ちょっとネタバレぎみになるが詳しめに書いておく。

例によって邦題はイージーすぎ。 原題は "罠にかかった遺灰" とでも訳しておくか。
各エピソードのタイトルには字幕もつけられてなかったので、 以下に併記しておく。
DVDジャケットのイメージもまるで違う。 上の海外版のほうが近い。

デス・ルーム TRAPPED ASHES (2006アメリカ・日本・カナダ) 未公開 
変則オムニバス 脚本 デニス・バートク 
出演:レイチェル・ヴェルトリ ジョン・サクソン ルーク・マクファーレン 
石橋凌 杉本彩 他 

Wraparound (まとめ部分) "ホラーハウスにて" 監督 ジョー・ダンテ 
エピソード1 The Girl With Golden Breasts "豊胸手術" 監督 ケン・ラッセル 
エピソード2 Jibaku "自縛" 監督 ショーン・S・カニンガム 
エピソード3 Stanley's Girlfriend "スタンレーの恋人" 監督 モンテ・ヘルマン 
エピソード4 My Twin, My Worm "寄生虫の兄妹" 監督 ジョン・ゲイター 


映画の撮影スタジオを見学に来た6人の男女は、 とあるホラー映画の舞台となった屋敷のセットに案内される。 彼らが家に入ると扉は閉ざされ、 その映画と同様に、 各人が実際に体験した恐い話を披露しない限り出られないという。

1. (カップルAの話) 女優をめざす女は、 オーディションに落ち続ける原因は胸だと考え、 豊胸手術を決意。 最新の技術ではシリコン等を詰めるのではなく '天然素材' を使うのだという。 それは無事成功し、 役がつき、 恋人もできるが、 そのオッパイは血を吸うのだった・・

2. (カップルBの話) 日本への旅行中、 妻は若い僧に惹かれる。 だが、 すぐ後に彼の首吊り死体を発見。 翌朝、 妻がホテルから消える。 年配の僧が言う。 奥さんは地獄に連れて行かれようとしている、 急がないと・・

3. (男の話) 若い頃、 親友がいた。 ともに映画を志し才能を認めあっていたが、 映画を取り巻く状況に批判的でもあった。 ある日、 親友の家を訪ねると見知らぬ女が。 美しいが得体の知れない女に、 親友の恋人と知りながらも惹かれる男。 だが親友は突然、 彼女を置いていなくなる。 男は彼女とできてしまうが、 後に彼から1本のフィルムが届き、 そこには恐るべき事実が・・

4. (女の話) 母が自分を妊娠したと気づいたとき、 お腹にはもうひとつ別の生き物がいた。 寄生虫・・ 赤ちゃんへの影響を考えて駆除することもできず、 ともに育つこととなる。 生まれてからも、 自分は双子だったのではないかと思う女の子は、 離婚し新しい妻をめとった父に引き取られるが、 やがて義理の母を憎むようになり、 ある日、 双子の兄妹に頼む。 アイツを殺してと・・

全員が話し終わった後も扉は開かないので、 案内人を問い詰めると、 結末がないからだと。 案内人は勝手に悲惨な結末を作ってしまう。 すると・・

エピソード2ではアニメをミックスした表現なども取り入れてるんだが、 二番煎じもいいところ。 以上、 "実話を話せ" と言うわりに、 思いっきり '作った' エピソードばかりだが、 物好きな人は見てくれ^ ^



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